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住宅は買って、また売る時代に。売りやすい物件を見分けるデータ7つ

コラム

住宅購入もRVを重視する時代に

 さて、長い前フリはここまでにして、日本人の人生で一番高い買い物は住宅です。住宅について売り手は、長いこと夢やイメージ、ポエムなどを振りかざして住宅購入欲を煽ってきました。

 しかし、いくらで売れるかを逆算して購入する行動様式に慣れている今の新社会人は、これから10年ほど経つと一斉に住宅購入適齢期に突入します。この世代は、イメージの惹起よりも中古住宅市場との冷徹な比較を最初から行う世代になるでしょう。

 そう、住宅に余計な夢は持たず、ひたすらリセールバリュー・資産価値を重視する住宅購入です。

RVが高い不動産を見分けるデータ7つ

住宅模型

 不動産は不透明な世界だと外から思われていますが、実はそうでもありません。すでにかなりの情報が公開データとしてネット上で公表されています。例えば以下のようなものです。

・新築マンションと中古マンションの価格差が大きい駅、小さい駅
・転勤などで貸した場合に利回りが良い駅、悪い駅
・これから人口が増える市区、減る市区
・駅からの徒歩分数でRVがどう変わるか
・部屋の広さでRVがどう変わるか
・マンションの規模でRVがどう変わるか
・犯罪マップ、水害エリア、地形データ

 こうしたデータを使うことにより、麻雀でいえば相手の牌がある程度ガラス張りで見えるようになります。こういうデータを利用する人が多くなればなるほど一部の駅やエリア、マンションに人気が集中して高騰する場所と停滞する場所の差が激しくなっていくでしょう。

 インターネットやアプリの世界は、情報が浸透するうちにほんの少しの差が徐々に大きな利用者数の差となっていきます。日本の不動産も同じようになっていくでしょう。

 一律な国土の発展を目指していた我が日本も、少子高齢社会の進行とデータの可視化、またそれを利用して行動決定する人が多くなるほど、いまの差がさらに加速して、少ない人口増加エリアと多くの人口減少エリアに分かれていくのです。

<TEXT/のらえもん>

湾岸タワマンに住んでいるという設定の湾岸妖精(ブロガー)。「マンション購入を真剣に考えるブログ」を運営。人間界ではいたって普通の都内勤務サラリーマン。著書に『専門家は絶対に教えてくれない! 本当に役立つマンション購入術』(廣済堂出版)など

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