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愛する人と仕事をするってどんな感じ?夫婦で出版社を営む2人に聞いてみた

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愛する人と好きな仕事を続ける夫婦が思うこと

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――お互いの良い部分も悪い部分も認めあって補い合える。それは夫婦もそうだし仕事のパートナーとしても理想的ですね。もし今の働く若者にアドバイスできるとしたらどんなことですか。

かよこ:今は自由な働き方とか、やりたいことをやれてる人が勝ちみたいな風潮がありますよね。古い体質の組織にいると古い枠組みやルールがあって「このままでいいのか?」って焦ることもある。でも枠組みを壊すという発想以前に、枠組みの歴史や意味を知らないといけない。そうじゃないと、ただの破壊になってしまう。

 枠組みに従って生きてる人を卑下しないし、こっちが自由、あっちが不自由とか、上下とかも考えてないんです。

 世の中にはいろんな共同体がある。どんな場所にもしがらみや掟がある。それを信じる人もいれば、疑う人もいる。どっちが正しいか喧嘩しても仕方なくて、あらゆる人たちを織り込んだ上でより良い方向性を見出すことが大事だと思います。

20代の頃から仕事の主戦場はブラさない

シンゴ:武道で言う守破離みたいなところだと思いますね。僕は職種がいろいろ変わってきましたけど、20代の頃から仕事の主戦場は「髪」の世界という捨てずにブラさずにやってきました。

 若い頃は何をやっても若いねって言われたし、信用度もない。だから自分が1人になっても戦える武器は揃えてきたというのがあります。それは編集や髪と美容師のこと、地域との関係など。

 好きなことや興味があることをずっと考え続けてきた人は、その好きなことの周縁に存在する「手法」があると思うんですよ。本を作ることにおいてだったら文章を書くとか、写真を撮るとか、編集スキルとか。そういう武器を取り揃える日々を送ると30代、40代は戦いやすくなるんじゃないかなって思います。

<取材・文/石井通之>

元エロ本編集者。高校卒業後、クリエイティブな分野に憧れて美術大学を目指すも、センスと根気のなさゆえに挫折。大学卒業後、就職した風俗雑誌の編集部でキャリアをスタートさせる。イベントレポートとインタビューが得意(似顔絵イラスト/koya)