オンラインサロンはもう限界?会社や場所に”あえて”縛られる20代の生き方
オンラインサロンがやがて衰退する理由
――若いビジネスパーソンの考え方についてはどうですか?
えらてん:今の、特に意識高い系の若者は、市場からお金をぶっこぬくことばかり考えすぎです。仮想通貨にしても、情報商材的なものって「お金を稼ぐ方法を教えます」というようなことで、とにかくカネ、カネなんです。それだと結局、ダマサれる側なんです。それよりも社会の中で価値を創造することを常に考えていかないといけないですね。
――社会の中で価値を創造とはどういったものでしょうか?
えらてん:経済というのはそういうものではなく、仕入れて加工して追加の価値をつけて売る。そうすることでお金が価値を増やしながら循環していくのが基本で、そうすれば経済は成長していく。
お互いに「WIN-WIN」なのが、本当の経済の在り方だと考えています。
オンラインサロンは不平等が生じやすい!?
――オンラインサロンのような働き方と対比のように感じます。
えらてん:オンラインサロンは最終的には根付かず、なくなると断定できます。理由はいくつもあります。まずお金を払って好きなことで働けるのがオンラインサロンですが、サロンオーナーというのは人数さえ集めれば儲かるわけです。
――ビジネスでは人材も重要だと思うのですが。
えらてん:オンラインサロンでは有能な人間を1人入れるよりも無能な人間を10人入れたほうが馬力が出るわけですよね。けれど、実際、無能を10人集めて何か仕事をしようとしたら、邪魔になるだけなんですよね。
――単に人が多ければいいというわけではないのですね。
えらてん:みんな等しく月額を払っているので、一人の有能なメンバーをすくい上げてしまうと不平等が生じてしまいます。ですから、オンラインサロンはオーナーにとってサービス業以外の何物でもないんです。
<取材・文/菅堅太>