職場での新年の挨拶どうしてる? 新人が覚えておくべき「仕事始めでのふるまい」
年賀状の発送作業が間に合わなかったら…?
続いて、日頃お世話になっている取引先から届いた年賀状の確認、メールや電話対応だ。これらも仕事始めにおける大事な業務のひとつである。
当たり前のことだが、年賀状の発送は年内の仕事納めまでに必ず完了させておかなければならない。とはいえ、忙しい読者も多いだろう。
万が一、年賀状の手配を失念してしまったとしても、慌てて言い訳がましいことをメールや電話で先方にくどくど伝えるのは逆効果。簡潔かつ素直に謝罪して、一刻も早く年賀状を送り届けよう。
また、電話対応の際は「お世話になっております。本年もよろしくお願い致します」などと、相手に新年の祝賀の気持ちを一言添えるのが社会人のマナーだ。
メールの場合は、時間があるときに確認ができるので、口頭でする挨拶よりも丁寧で少し長めの文面でも問題ない。前年のお礼や仕事始めの抱負も入れよう。ただし、この時、一斉送信は失礼に当たるので行なわないほうがよい。ネガティブな言葉を使うのもNGだ。
仕事始めに有給休暇を取るのはアリ?
近年は働き方に対する意識の変化もあって、多様なスタイルが認められつつある。とはいえ、仕事始めに、有給休暇や育休を取ることはあまりおすすめできない。勤務先の社風やルールにもよるが、特に新人のうちは、周囲に否定的な印象を与えてしまう可能性があるので、このタイミングでは回避するのが無難だ。
仕事始めでは、今年の抱負を発表しなければならない場面があるかもしれない。恥ずかしがってモジモジしたり、面倒くさいなどと考えずに、堂々と発表した方が好印象につながるため、事前にしっかりと、今年中に成し遂げたい項目とその理由、意気込みやビジョンなどを考えておこう。
また、仕事のことだけではなく、趣味の話やプライベートの目標なども少し加えるなどして、公私の話題を柔軟に織り交ぜればより盛り上がるかも知れない。ただし、場の空気をよく読んで、苦笑されない範囲で。
「一年の計は元旦にあり」ということわざがあるが、社会人にとって仕事始めが「元旦」。より良いスタートダッシュを切るために、まずは基本的なことをしっかり押さえて、サボっている同期やライバルと明確な差をつけておこう!
<TEXT/永田明輝>