雑談をしても無意味!「話が通じないエラい人」と仲良くなる技術
人が言葉や話し方“だけ”で動くことはあり得ない――。ならば、仕事や恋愛で、相手を思い通りに動かすためにはどうしたらいいか? その人が置かれた立場や環境などのシチュエーションが一定の条件を満たさない限り、「人が他人の言葉で動くのはあり得ません」と語るのは、経済評論家の上念司氏(@smith796000)。
著書『論破力より伝達力』でも、伝える努力の大切さを語っている。今回の記事では、「雑談ではなく、褒めまくる」を徹底したほうがいいワケを紹介する(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
初対面の人に距離を詰めすぎない
「言葉が通じない人」からチャンスをもらうため、近づくことは決して悪いことではないと私は思います。基本的に、力を持っていて距離を詰められたい人は、オーラを発しています。そういう人を見かけたら、「すごいですね!」と言うだけでいい。きちんと相手の言ったことを要約して褒めると、威力は抜群です。
そのためには、相手のことをよく知っている必要があります。初対面の人の場合、相手のことはまだよくわかっていません。だから、会話も社交辞令の枠を出ないため、しいて言えば、「マイナスの印象を与えないようにする」だけで十分です。
最低限の社交辞令でも喜ばれるワケ
ロジックや言葉の力を使いたいのであれば、信頼関係をある程度、構築してからのほうが効果はあるでしょう。好印象を与えておけば、後日、また話をしに行ったときにチャンスがあります。初対面で悪い印象を与えてしまうと、その先にもつながりません。
絶対に取り込みたい人がいるからといって、初対面にもかかわらず、距離を詰めすぎてしまうと引かれてしまいます。想像してみてください。初対面にもかかわらず、「実は借金があって、いま困っているんです」などと、いきなり自分の身の上話を始める人がいたら、どう思いますか。ちょっと困りますよね?
初対面の人には必要最低限の社交辞令。そして、次にもっと仲よくなる機会を狙うほうが得策です。そして、意気投合したら、「本当にすごい勉強になりました! またどうぞよろしくお願いいたします!」とリピートしましょう。接触回数を重ねていくうちに、「今度はこういうものがあるから、やってみる?」と仕事を振ってくれることもあります。