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冷房「つけっぱなし」は得か、損か?無理なくできるエアコン節約術

暮らし

 全国的に気温が平年より高いと予想されている2022年の夏。そんななか、まさに死活問題なのが電気料金の値上げです。エアコンを使わないわけにはいかないので、多くの人が頭を悩ませているでしょう。

エアコン

画像はイメージです(以下同じ)

 パナソニックが2022年4月に行った調査(20~69歳・男女4000人)によると、環境問題に「とても関心がある」「やや関心がある」の回答はそれぞれ60%にのぼります。一方で、「スイッチの消し忘れ」などが原因で、エネルギーや資源を無駄にしてしまったことがある人は55.4%もいるとのこと。

 猛暑を快適に過ごしつつ、こういったエコロス行動を防いで正しく電気代を抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。この時期必需品であるエアコンにまつわる節約のコツを、消費生活アドバイザーの和田由貴さん@wadayuki)に聞きました。

より電力を消費するのは…

 まず気になるのは、エアコンは「つけっぱなし」でいいのかという問題。「その都度消すべし!」という人もおり、意見が割れる印象ですが、果たして正解は?

暑い時間帯であれば、30分程度の外出ならばつけっぱなしで大丈夫です。ただ、それ以上長い時間であったり涼しい時間帯ならば、つけっぱなしは推奨できません。室温が設定温度に至るまでの間は消費電力が高くなりますが、設定温度になると消費電力は低くなります。そのため、『エアコンを消して室温が上がった後、再度つける』を繰り返すと、つけっぱなしよりも電力を多く消費します

 逆に、エアコンを消してもあまり室温が上がらなければ、再度つけてもそれほど大きな電力はかからないのです。たとえば部屋の中にずっといる場合は、涼しくなったからもったいないので消す、暑くなったからまたつける、なんてことを繰り返しやると逆に電力を消費してしまいます。原則つけっぱなしで良いです。寒いと感じるなら、設定温度を上げましょう」

「除湿」についての正しい知識を学ぼう

和田由貴さん

和田由貴さん

 エアコンには「冷房」のほかに「除湿」機能もあります。「除湿」はなんとなくジメっとしている時に使う……というぼんやりとした認識でいる人も多いですが、「冷房」「除湿」の使い分けはどうすべきでしょう。

「実は除湿運転には3種類ありまして、機種により搭載されている機能が違います」と語る和田さん。いったいどのような分類なのでしょうか?

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