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成績不振で雇い止めに…会社に棄てられた32歳の実情「門前払いされた」

学び

 コロナ禍による業績悪化などで、早期退職を募集する上場企業は2年連続で80社を超え、募集人数も1万5000人以上となった。会社員に忍び寄る“クビ切り”が現実味を帯びるなか、長年勤めた会社に“棄てられた”人たちはどうすべきか。クビ切りの新基準とともに、実情をリポート!

リストラ

※イメージです(以下同じ)

クビを切られたタイミングで副業を“強い意志で”正業に

●栗山恭二さん(仮名・32歳)
・大手食品メーカー営業職契約社員
・退職前年収=320万円
・勤続年数=5年
・ブログ『ハムきちの転職ノート

 非正規雇用はもっと簡単に棄てられる――。大手食品メーカー系の契約社員として5年間働いた、栗山恭二さん(仮名・32歳)は、昨年3月に契約満了を告げられた。

「プロテインの営業担当で、高校や大学の部活にお邪魔して営業を兼ねた講演会を行っていました。常に目標数字は達成していましたし、有望な学生を応援できたので、やりがいのあるいい職場でしたね」

コロナ禍で一転

[クビ切り]の新基準

栗山恭二さん(仮名・32歳)

 都内エリアの担当も、業務拡大の命を受け地元・宮崎に転勤。意気に感じたとき、コロナ禍が。

「対面営業ができなくなり、代わりにリモートで学生さんと話せないか打診したのですが、すべて断られて。

 都会と違って地方の体育会系の先生は頭の固い人が多く、『リモートなんて失礼』『目を合わせて直接話せないなら買わない』と“門前払い”されてしまいました。結局、都内にも戻れず、成績不振で雇い止めとなりました

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