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「リアルすぎる」と反響の漫画「100日後に退職する47歳」はなぜ生まれたか

学び

 IT業界エンジニアが、40代後半・妻子あり・住宅ローンありで転職したら、一体どうなるのか――。IT企業でアプリケーションチームのサーバーエンジニアとして従事する傍ら、“IT業界内のあるある”をテーマにしたマンガを少しずつTwitterの個人アカウントで公開し始めたTOME(元アプリ開発者47歳)氏@tome_ura)。

TOME

TOME(元アプリ開発者47歳)氏「100日後に退職する47歳」

 そのリアルさがじわじわと評判になり、フォロワー数が増加。400人だったフォロワー数は6万人を突破し、そして11月8日に総合電子書籍ストア「ブックライブ」にて、Twitterマンガ『100日後に退職する47歳』の描き下ろし付き電子書籍版を独占先行配信するに至った。

 まさかの展開で漫画家デビューすることになったTOMEさんに、なぜ漫画を書き始めたのか? 思わぬ反響を受けての心境などについて話を聞いた。まずは前後編のインタビューの前編をお届けする。

※本インタビューの最後には『100日後に退職する47歳』の一部を特別公開!⇒先にマンガを読む(次へ>をタップすると次の画像が見られます)

「リアルすぎる」SNSでも反響

――こっそりネットカフェでオンラインテストを受けたり、職場の人間関係のいざこざなど、かなりリアルに描いていますが、どこまで本当なのですか?

TOME(元アプリ開発者47歳):そういった質問を受けたときは、基本的には「事実を元にしたフィクションです」とお伝えするようにしています。ただ、ほぼ本当に起こったことと思ってかまいません。転職活動で、とある会社の面接を受けるシーンなどは特定されないようにイニシャルなどを多少創作も交えていますが。

 事実、フォロワーさんからも「リアルすぎる」「気持ちに共感する」などのコメントをもらいましたが、そういった反響は、実体験を元にしたから出せたと思います。

会社の昼休みや通勤時間に執筆

TOME

TOME(元アプリ開発者47歳)氏

――漫画を発表しようと思ったきっかけは?

TOME(元アプリ開発者47歳):アプリで会社行かないで食べていこうと思ったけどダメだった。そもそもアプリを作るのは1本作るのに短くても2~3か月かかる。就職しながらでも、挑戦できることを考えていたときに、ウェブ漫画をよく見ていたのを思い出したんです。これなら自分でもできるのではないかと思ったのがきっかけです。

――ウェブ漫画を描くにあたって、準備はどうしましたか?

TOME(元アプリ開発者47歳):僕の絵のクオリティで言えた話ではないのですが、正直、Twitterにアップされている作品を見て「こんな絵でもいいの?」と思うこともあった。だから内容さえ面白ければ、絵は上手くなくても良いと思っていました(笑)。

 ただ今年2021年に入ってからは描き方の練習をしだして。いま使っているのは無料アプリ「アイビスペイント」と、スタイラスペンで、これがあれば会社の昼休みや通勤時間にスマホに描くようにしています。

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