汚れた食器を何日も放置…家事を丸投げする妻。単身赴任から帰ってきた30歳夫の悲劇
既婚者でも妻子と離れ、地方に単身赴任している人は少なくありません。でも、企業によっては任期中でも赴任先から呼び戻すケースがコロナ禍になってから急増。
家族で再び一緒に暮らすことができ、喜んでいる人も多いですが、全員がそうとは限らないようです。
コロナの影響で任期途中で単身赴任が終了
「2019年の秋、3年の予定で札幌支社に異動になったんです。子供はまだでしたが、同じ歳の妻からは『仕事を辞めたくない』と言われたため、彼女の考えを尊重して単身赴任することにしたんです」
そう振り返るのは、電子部品メーカーに勤める奥野尚孝さん(仮名・30歳)。ところが、コロナの影響もあり、2020年の夏に2年弱の任期を残して本社へ戻ることに。再び妻と2人の生活が始まりましたが、それを喜んでいるようには見えなかったといいます。
「彼女の希望もあって結婚後もしばらくは別居婚を続けていたんです。で、ようやく2人での新居の生活がスタートしたと思ったら私は異動。だから、本当の意味での新婚生活は私が赴任先から戻ってからなのですが、彼女は家事を全然しない女性だったんです」
家事に対するスタンスが全然違っていた
まだ恋人同士だったころ、家事は「あまり得意じゃない」と口にしていたのは覚えていましたが、想定していた以上だったようです。
「当初、食事は彼女に任せ、私の担当は浴室・トイレの掃除とゴミ捨て。部屋の掃除と洗濯は当番制でした。けど、朝食は『私、食べない派だから』と作ろうとせず、私は自分で済ませていました。夕食に関しては一応用意してくれましたが自分で調理することは皆無で、総菜や弁当、デリバリーに冷凍食品、インスタント食品のオンパレード。
私も食事に対するこだわりはあまりないほうですが、マジかよ……とは思いましたね。しかも、それ以上に気になったのは流しには食器が何日も放置されたままだったこと。結局、気になって自分で洗うことも多かったです」