つい他人任せに…会社の新規事業立ち上げで陥りがちな「7つの大罪」
起業はビジネスの起点だ。そのため起業で失敗しやすい点を知っておけば、自ずと仕事、事業での失敗もある程度は未然に防げると思っていい。私の30年に及ぶ“起業のプロ”としての人生から得たのは「失敗へと導く可能性のある、7つの姿勢や行動」だ。
今回は新規事業創出の専門家として活動する私(守屋 実)が「ビジネスにおける7つの大罪」について紹介したい。
※本記事は『起業は意志が10割』(講談社)から再編集し、抜粋しました。
第1の大罪:意志なき起業
私は新規事業の相談を受けるたび、常々、「意志」の大事さについて説いてきた。起業を考えているならば、その起点はあなた自身の意志でしかない。
また、新型コロナウイルス感染症により、5年の時をジャンプした今、起業に限らずとも、既存事業、本業であっても、意志の強さが求められている。人は心が原動力である。挑戦したいという熱量のない取り組み姿勢は、罪でしかない。
第2の大罪:経験なき理屈
起業は挑戦だ。にもかかわらず、挑戦から遠ざかった人間が、ナナメ上から言葉を発することがある。今ではとっくに通じなくなった昔の栄光からモノをいう年輩者はもちろん、いくぶん事業をかじった中途半端な経験でカタカナ用語を振りかざすミドル、未経験なのに小手先の理論でビジネスを語る若手まで、その出現率は高い。
たしかに、ビジネスのフレームワークは大きな武器である。ただし、間違えないでほしいのは、あくまで「学びは自らのおこないからしか生まれない」ということだ。
誰かのうわべだけを真似しようとするのではなく、また、学生の頃の穴埋め問題のような知識だけの学びではなく、あなた自身の実戦による実学に重きをおいてほしい。