リモートワーク実践者が語る「コロナ時代の働き方」5つのポイント
新型コロナウィルスの影響で、首都圏を中心に多くのビジネスマンが、テレワークを始めていると思います。コロナウィルスの被害はみなさんご存知の通りヒドイ状況です。
感染病なので人への感染のリンクを断ち切ればいつかはなくなる病気です。今を凌ぐための参考になればと思い今回、テレワークの話をさせていただきます。
私がCTO(最高技術責任者)を務めている株式会社ユニメディアでは、札幌、福岡、名古屋、モンゴル、東京の5拠点にある関連会社で、リモートワークを実施しています。コロナの影響で昨今、テレワークという言葉が出てきましたが、我々はリモートワークと呼んでいます。
テレワークとリモートワークの違いですが、調べると同様の言葉のようですが、弊社のような会社が遠隔地にある場合はリモートワーク。昨今のような在宅ワークに近いイメージだとテレワークというイメージです。では、私たちがリモートワークをするときに、日頃から気をつけている5つのポイントを紹介します。
1:説明は「ドキュメントファースト」で
モンゴルにあるユニメディア・ソリューションズとの仕事は、当然、リモートワークです。そこにはもちろん、言葉の壁や文化の違いがあります。日本人が普通に理解している「月額課金」等はモンゴル人には理解してもらえないです。しかし、これは隣にいても同じことで、リモートが原因ではありません。
重要なことは「ドキュメントをもって説明を行う」です。そして、とにかく他人にわかりやすい図を意識することです。フロチャート、ステートマシン図等エンジニアの世界では処理や機能をわかりやすく説明するためのツールがたくさんあります。
これらを省いて、文字だけのドキュメントや、口頭だけで説明を終わらせようとすると、うまく伝わりません。自分ではうまく伝達したように感じていても、相手に伝わってないことがあります。言葉だけで作業を行おうとすると、絶対にうまくいかないし、非効率です。
リモートワークで伝わらないことは、たとえ隣で仕事をしていたとしても同じです。自分の伝え方が良くないというふうに意識を改めて、ドキュメント等を作成し、改善していくことが必要です。
2:ストックとフローの違いを理解する
LINEの普及と合わせてビジネスでもチャットワークやSlack等のチャットツールが使われるようになってきました。時には、FacebookメッセンジャーやLINE上でもビジネスのやり取りをおこなうことも出てきました。
チャットツールは、スタンプやリアクション等によってコミュニケーションの方法も増え、非常に便利ですし、スピードも上がって作業効率が改善されます。しかし、チャットツールはフローのツールというのを理解してない人が多くいるように思います。
フローツールは、瞬間的なコミュニケーションには便利な反面、ストック型のツールとしては非常に不便です。ある意思決定としての最終決定事項となる内容を管理するのは、ファイルサーバー等で保存して管理したほうが断然便利です。
チャットだけでは、一体どのドキュメントが最終決定事項なのを全部の履歴を追わないとわからなかったりします。流れてしまってどこにあったか見つからなかったりもします。最終的なドキュメント等は、ストックツールに落とす必要があります。ストックツールは、ファイルサーバー、タスク管理ツール(Redmineのチケット管理ツール)等です。
実はメールは、ストックとフローの両方の使い方ができます。普段のやり取りはそのまま返信を続ければフロー型となります。一方、新規でメールを作成すれば、ストック型になります。ストックとフローを意識して使い分けないと情報に埋もれて、他人の生産性をさげてしまうことを理解する必要があります。