就活・転職の面接でダメになる人に伝えたい、面接官の意図
あまり知られていませんが、就活でも、転職でも面接官からの質問には必ず何かしらの意図があり、彼らに伝えておくべきポイントがあります。
就活という日本特有の仕組みに合わず、悩んだり、苦しんだり、自信をなくしてしまった若者たちの就職・転職サポートしてきた株式会社UZUZ専務取締役、川畑翔太郎氏。
『社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本』(実務教育出版)の著者でもある川畑氏に「入社後のキャリアプランのつくり方」を聞きました(以下、川畑氏寄稿)。
入社前に考えておく「キャリアプラン」
前回の記事では、「業種」「職種」「企業(働く環境)」という3つの切り口ごとに志望動機をつくる方法をお話しました。
志望動機と同じくらい大事なのが、入社後のキャリアプランです。面接では「入社後どんなことがしたいですか?」「入社3年後、5年後の目標は?」と聞かれます。この質問に苦戦して、「入社したら考えます」と回答をしてしまい、お見送りとなるケースはよくあります。
まだ入社もしていないし、仕事もやっていないのだから、キャリアプランと言われても困るし、わかるわけがないという意見はごもっともですが、面接で質問されるからには最低限の対策は打っておきたいものです。
まずはキャリアプランを作るうえでの型を説明します。キャリアプランの型には大きく2つあり、「ステップ型」と「パーツ型」があります。
ステップ型は階段状になっており、入社1年目での目標は◯◯、3年目では◯◯、5年目では◯◯といったイメージで目標を埋めていきます。このときに必要なのは、その職種や企業内での代表的なキャリアステップに関する情報を集めておくことです。だいたい3年目でこのポジションに上がって、5年目でこの業務をやっていると平均以上のペースでキャリアアップできている、といった情報の収集です。
パーツ型は最終ゴールとなる目標を決め、その目標を達成するためにAとBとCというパーツ目標(大きな目標を構成する小さな目標)を設定します。パーツ型では、キャリアステップだけでなく、志望職種でどのような業務を行い、どのような能力が身につくのかといった情報を知っておくことが重要です。
お気づきの人もいるかもしれませんが、面接官がキャリアプランを質問する目的は、じつはどれだけ会社や職種の情報を収集できているかを確かめるためです。それが十分にできているということは、それだけ志望する会社、募集ポジションに興味をもっていると判断できますし、そういう人は入社後のミスマッチも起きづらいと考えているのです。