「コメダ珈琲」はなぜ愛されるのか?増収増益で絶好調
こんにちは! 「ブラック企業アラート」運営者の當瀬(とうせ)ななみです。本連載では大学生・大学院生、転職希望者向けに「企業のホワイト/ブラック度を見分ける方法」を紹介しています。
今回は、デニッシュパンの上にたっぷりのソフトクリームが乗った「シロノワール」で有名なコーヒーチェーン「コメダ珈琲(コメダホールディングス)」を取り上げます。
同社は、実社会でもTwitter上でも安定した人気を誇り、卵の入ったミニサンド2切れと唐揚げ2個のセット「ミニコメバスケット」が10月に販売開始されると、ネットでは写真と実物のサイズが(いい意味で)違いすぎると話題になりました。
こうした好意的なツイートまとめがTogetterでトレンド入りしていることを踏まえて、「コメダ珈琲はなぜここまで愛されるのか?」について、企業調査を通して解き明かしていければと思います。
コメダ珈琲の調査観点
企業調査をするにあたって、私の場合は下記3点について調査・判断しています。
・ビジネスモデル…その会社の将来的な成長可能性、潰れにくさを見るため
・社長の人物/キャラ…トラブルが多い人物だと会社もトラブルに巻き込まれやすいため
・社風…実際に働いてみた時の雰囲気が合うかを把握する必要があるため
今回も同じ観点で調査を進めていきます。なお、本記事は「インターネット上に公開されている情報」のみを使って書いています。インサイダー情報の類は一切含めていません。
1)ビジネスモデル:市場規模は1兆円まで下落
まず、外食産業について概観します。データは公益財団法人食の安全・安心財団が提供する「外食産業市場規模推移」のエクセルデータを利用しました。
外食産業は大きく「給食主体部門」「料飲主体部門」の2つに分かれ、喫茶店は飲み物メインの提供になるため、後者に属します。後者は外食産業の中では売上高は2割程度と、外食産業の中ではサブ扱いであると考えられます。そこで今回は、喫茶店の売上推移を抜き出してグラフ化してみました。
1982年に1.8兆円の市場規模になったのを最後に2010年頃まで減少の一途を辿り、1兆円まで落ち込みました。直近の業界規模はわずかに回復傾向にあることが伺えます。