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20代のうちに身につけたい「ストレスとの上手な付き合い方」

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20代が社会でうまくやっていくためのヒント

――20代が社会でうまくやっていくためのヒントは?

舟木:20代は経験が少ないので、当然ですが年上の世代に比べると「把握可能感」や「処理可能感」が持ちにくくなります。

 そのぶん、不安や悩みを抱える人が多いと思いますが、私は20代のうちは「把握可能感」は低くていいと思うんです。上司や先輩の指示に従わざるをえないケースが多いのですから、自分で把握できることは少ないはずです。

――ではどのような「感覚」を高めるべきでしょうか?

舟木:むしろ、「なんとかなる」と思える「処理可能感」を高めるための“資源集め”が重要だと思いますね。そのためにも、同期や後輩ではなく、上司や他社の先輩などと飲みに行ったりして、横だけではなく“縦の人間関係”を築くべきでしょう。

「有意味感」の観点からすると、20代のうちは雑用を命じられたり、理不尽な怒られ方をされたりすることも多いと思いますが、将来的な目標を見据えたときに、その行動に「意味がある」と、つじつま合わせできるように考え、修業できるといいですね。

ちょっとでも体に違和感を覚えたら

――昨今はストレスフルな職場で若者が精神的に病んでしまうというニュースもよく耳にします。本書を読んでもらいたいのはどんな人ですか?

舟木:やはり日々の暮らしでストレスを抱え込んでいる人ですね。ストレスというのは、自覚していなくても、知らないうちに抱え込んでいるものです。

 そうすると、大きな仕事やイベントが片付いた瞬間に、負荷がきて、体を壊してしまいます。そうなる前に、ちょっとでも体に違和感を覚えたら、この本を読んでもらいたいですね。

<取材・文/井野祐真>

株式会社扶桑社第二編集局SPA!Web編集部「bizSPA!フレッシュ」編集長、詠(ながみ)です。映画と音楽が好きです。

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