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会社をすぐ辞めた20代が、「若者は根性なし」説に反論する

学び

ギスギスした社内。学生時代に感じた「仕事=楽しい」のイメージが崩れた

ロープで手を縛られたビジネスマン

 社員数20名程度の企業で働く原島美香さん(24歳・仮名)も、新卒で入社したリース会社を1年半で退職しました

「就活が終わった後、社会勉強のつもりでベンチャー企業などを中心にインターンをしました。その時、私の意識に染み込んだのは『仕事=楽しい』ということ。特にスマホアプリを制作する会社では、みんな遊ぶように、本当に楽しそうに仕事をやっていたのがとても新鮮で。私もこういう社会人になりたいと強く思いました。

 でも、社会人になってからはこれまでで得た仕事に対するイメージが崩れ落ちてしまいました。私はリース会社の某営業所に配属されたのですが、みんな朝から不機嫌でため息ばかり。ギスギスとした社内の空気は最悪で、ここにいたらインターンの時に目標にした社会人像からかけ離れてしまうと思い、退職しました」

楽しい仕事なんて幻想

「もう辞めるの? 毎日楽しい仕事? そんなもん幻想だよ。続けてれば楽しいと思う瞬間があるのにね

 会社を辞める際、当時いた会社の上司に、原島さんはそう言われたとのこと。それに対し、彼女はこう言います。

「石の上にも三年って言葉もありますし、嫌と思いながらも続けていくうちに楽しくなることだって、ないとは言いません。でも、ない可能性だってある。日が経ってから後悔しても、時すでに遅しの場合だってあるはずです。

 当時の上司が私を思ってくれての言葉というのはすごく理解してます。でも、なんでもかんでも続けることが良いという思考は間違ってると思う。「仕事が続かない若者」と括られるのは別にいいけど、『続く=正しい』ではないし、『続く=偉い』なんてこともないと主張したいです」

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