bizSPA!

コンバージョンとは?意味やコンバージョン率も解説【いまさら聞けないビジネス用語】

スキル
コンバージョンとは?意味やコンバージョン率も解説【いまさら聞けないビジネス用語】

ビジネスシーンにおいて、適切な言葉遣いは重要なスキルのひとつ。基本的なビジネス用語を理解していることは、コミュニケーションの円滑化に直結します。本記事では、いまさら人に聞けないけれど、知っておきたいビジネス用語をわかりやすく解説。それぞれの用語が持つ背景や使用されるシチュエーションを押さえておくことで、職場での会話やメールに自信を持てるようになります。今回は「コンバージョン」の意味や「コンバージョン率」について紹介します。

「コンバージョン」は顧客が特定の行動を取ること

コンバージョン(conversion/CV)とは、もともと英語で「変換」や「転換」を意味する言葉です。ビジネスにおいては、主にマーケティングの分野で使われ、顧客が特定の行動を取ることを指します。

ウェブサイトや広告キャンペーンなどの成果を測定する指標のひとつで、例として下記のような行動が挙げられます。

・商品やサービスの購入
・会員登録
・資料請求
・問い合わせフォームの送信
・メールマガジンの登録

特定の目標行動を達成した割合を示す「コンバージョン率」

また、全体の中で特定の目標行動を達成した割合を示す言葉として「コンバージョン率(CVR)」があります。コンバージョン率は、目標とする行動を達成した人数や回数である「コンバージョン数」を、ウェブサイトを訪れた人や広告に触れた人の総数である「訪問者数またはリーチ数」で割り、そこに100をかけて算出されます。

コンバージョン率(%)=コンバージョン数 ÷ 訪問者数またはリーチ数 × 100

たとえばECサイトで、サイト訪問者数が1,000人、実際に商品を購入した人が5人だった場合、(5÷1,000)×100でコンバージョン率は5%となります。

コンバージョン率は成果の可視化になり、広告やサイト改善の効果を具体的に測定できます。また、単にアクセス数を増やすだけでなく、目標達成に直結する行動(購入や登録)を増やすことができるかを評価できるため、重視するべき数値であるといえるでしょう。

コンバージョンの種類

コンバージョンにはいくつかの種類があり、ユーザーの行動などによって、使用するべきものが変わります。ここでは代表的なコンバージョンの種類と、その意味を紹介します。

総コンバージョン

特定の期間内に発生したすべてのコンバージョンの合計数を指すのが、総コンバージョンです。同一ユーザーが複数回目標行動を取った場合も、そのすべてをカウントします。たとえば、同一ユーザーが1日に2回購入を行った場合、それぞれをカウントして「2」とします。総コンバージョンは、短期間での集中的なキャンペーンや広告施策の成果を確認する際に役立つ指数です。

ユニークコンバージョン

ユニークコンバージョンは、特定の期間内に同一ユーザーが複数回コンバージョンを行った場合でも、1ユーザーにつき1回のみカウントする方法を指します。施策によってどれだけの新規ユーザーやユニークユーザーが行動を起こしたかを測定する際に適している考え方です。

直接コンバージョン

直接コンバージョンは、 広告やウェブサイトへの訪問後、離脱せずに目標行動(購入や登録)が発生した数を指します。コンバージョンとの直接的な関連性が明確であるため、施策の成果を判断しやすいのが特徴です。たとえば「ユーザーが広告をクリックしてすぐに購入した」「メルマガ内のリンクをクリックし、直後にフォーム送信した」などが該当します。

間接コンバージョン

間接コンバージョンは、広告やウェブサイトの訪問後、一定の時間や複数の行動を経て目標行動が発生した場合を指す数値です。長期的な影響を把握するのに役立ち、具体的には「ユーザーが広告をクリックした後、数日後に再訪して購入した場合」「初回訪問では購入せず、リターゲティング広告を経てコンバージョンした場合」などのケースが含まれています。

なお、Googleアナリティクスでは、「アシストコンバージョン」と呼ばれています。

クリックスルーコンバージョン

ユーザーが広告をクリックした後にコンバージョン(購入や登録)が発生した場合を、クリックスルーコンバージョンといいます。広告の即時的な効果を測定する際の考え方で、たとえば「バナー広告をクリックしてランディングページを訪れ、そのまま商品を購入」「Google広告をクリックしてサイトを訪問し、問い合わせを送信」などが、クリックスルーコンバージョンです。

ビュースルーコンバージョン

ビュースルーコンバージョンは、広告の間接的な影響を測定するための数値です。ユーザーが広告をクリックせずに閲覧だけした状態で、その後に別の方法でサイトを訪れ、コンバージョンを達成した場合を指します。「ディスプレイ広告を目にしたがクリックせず、後日直接URLを入力して訪問し、商品を購入」というパターンや、「リターゲティング広告を見た後に、検索エンジンから訪問して資料請求」などが具体例として挙げられます。

コンバージョンを理解してビジネス戦略に活用しよう

コンバージョンは、特にマーケティングやビジネスでは成果を評価する際の中心的な指標であり、ウェブサイトや広告の運用において重要な役割を果たします。施策ごとに適切なコンバージョンの種類を選択して測定し、マーケティングなどの戦力に活用していきましょう。

音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社、digiart(デジアート)のライター兼エンジニアです。学生の頃の夢は「ものかき」で、今の夢は「おむこさん」です。アプリケーションのドキュメントから官能小説まで、いろいろ書いてます! あと、アプリも開発していますので「耳で飲むお薬」と検索して私を探してみてください。
https://www.meditone.jp

おすすめ記事