梅雨の時期は、うつ病を発症しやすい?「なんとなく気分が重い」と感じているあなたに 知っておいてほしいこと。
医師に聞いておきたいこと・上手な質問の仕方
「この人なら!」というドクターと出会い、期待と不安の中で受診が始まります。治療を有効なものにして早く回復するために、患者の立場としても、能動的に考える姿勢が必要です。
また、自分の症状については、伝え漏れがないように、事前にメモしておくとよいですね。
医師からの言葉を行儀よく受けとめるだけではなく、治療の全体像のイメージを共有することを心がけましょう。回復まで、このぐらいの期間は見ておくべきだという目途を持っておけるかどうかが、回復経過を左右していきます。
ただ、医師の立場として、「いつ治りますか?」と聞かれてしまうと答えにくいという傾向があります。「どのぐらいまでこの薬を飲むものなのでしょうか?」という聞き方のほうが、答えやすいかと思います。
完治の時期がはっきり見えなくても、どのように現在より回復していくかを見通せれば、回復後のプランも立てやすくなります。
メンタル不調は心の風邪といわれるとおり、誰もがかかる可能性があります。病気を見つけるための健康診断やがん検診のように、心の状態を見るメンタル検診があってもいいのではないでしょうか。
「なんとなく不調」という段階で適切なアドバイスを受けられれば、重症化は防げます。心の水位を保ち、楽しく生きていくため、ドクターやクリニックは心強い伴走者なのです。
<TEXT/精神科医・産業医 尾林誉史>
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