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心療内科?精神科?メンタルクリニック?病院選びに迷ったら

病院

結論から言うと、これらの看板を出しているのは、ほぼすべて精神科のドクターのはずですので、どこを選んでも大丈夫です。

心療内科は、体の不調を中心に観察しながら心の病気にたどりつくというアプローチ。精神科は、心の病気を中心に診ながら、そこに付随する体の問題も診ていきます。受診のハードルが低いということで、メンタルクリニックの看板を掲げている病院が増えているようです。

心の問題には、自分の今のつらさを預けられ、しっかりと寄り添ってくれるドクターを見つけることが大切。「自分に合うところをしっかり探す」という気持ちで、洋服の試着のように、ドクターフィッティングを重視してください。

初診料はかかってしまいますが、「この人なら話をちゃんと聞いてくれる」と思えるドクターと巡り合えるかどうかが、あなたの人生を大きく左右します。ここは、しっかりと時間とコストをかけていただきたいと思います。

メンタル不調の段階なら、大きな病院よりクリニックへ

ドクターフィッテイングを考える中で、大きな病院とクリニックのどちらがいいかは、迷うところではないでしょうか。大きな病院の代表格である大学病院は、医師の研修機関という性質上、時間は相当かかりますし、紹介状がないと基本的には通院できません。

また、現在私たちが考えているメンタル不調については、大きな病院に通うメリットである精密な検査の機材などは不要ですから、やはり医師との相性のほうが大事です。

また、メンタル不調で利用するのなら通院治療で十分ですから、入院施設を持っている病院より、クリニックのほうが適しているでしょう。

ドクターとの相性は、次の3つのポイントで判断できます。
➀素直に心の内を話したくなる雰囲気があるか。
②自分のことを知ろうとしてくれているか。
③相づちばかりではなく、医療者として頼れそうか。

自分に合うドクターが見つかれば、あとは安心。「薬や治療法についてあれこれ質問したら、ドクターに嫌がられるのでは……」などと思わず、疑問があればどんどん聞いてください。

元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術

元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術

本書では、メンタルの変化に悩み始めた(心の水位が下がってきた)人のために、現状の把握の仕方、回復のためにやるべきこと、医療機関とのつきあい方、治療について、薬について、回復(リワーク)までの段階について、といった具体的な対処法を提案する。 事例として、30代女性(リモート体制での転職で、追い詰められ発症)、30代男性(常軌を逸した長時間勤務で倒れ、発症)の、発症から回復までの流れを追い、担当医としての著者の見解も掲載。

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