bizSPA!

地味に見える部分こそ重要【一流マーケターになる方法〜マーケティング視点で見る世界〜】

コラム, 学び

業務で成長できる会社はどんな会社か?

マーケティング 会社

マーケティング部門がある会社は世の中に数え切れないほどあります。一方で、業務をこなすだけでマーケターとして成長できる会社は限られている印象です。

幸いにして私が所属していたユニリーバは、業務を通してマーケターとしてのスキルを習得できる機会に恵まれていました。研修も充実しており、役職に関係なく定期的にトレーニングの機会があり、そのトレーニングによってもまた成長できたんです。

トレーニング 研修 マーケティング

トレーニングの形式は様々ありますが、私の場合は社内独自で作られたプログラムが勉強になりました。社内独自のマーケティングフレームワークや、実務とは離れたお題で消費者の考えについて同僚と議論する、といったプログラムです。年次が進むると知識はある程度吸収できているので、違うチームの同僚と議論しながらアウトプットを出すトレーニングなども勉強になりました。マネージャー以上が受けるトレーニングもありますが、役職関係なく若手とも議論することは、こちらが学ぶ機会も多いものです。

どんなに業務が忙しかろうと強制的にトレーニングに参加させられていたことは、当時は辛かったですが今になって思うと感謝しかありません。

マーケターの成長に重きを置いていない会社では、マーケティングスキル習得の機会が限られています。一流のマーケターになりたいのであれば、一流のマーケターを育成できる会社を選ぶべきです。

マーケティングが未経験でも採用してもらえる会社はあります。私が在籍していたユニリーバでも多くのマーケティング業務未経験の方が採用され、活躍している方も多くいました。無理だと思わずにチャレンジしてみてください。

<TEXT/株式会社Brandism 代表取締役社長 木村 元>

あわせて読みたい
>>役職が上がるにつれて、いつの間にか「ああはなりたくなかった人」に近づいてしまう。

>>【サウナ師匠インタビュー】2023年のサウナトレンドは「2極化」。水資源の豊富な日本が世界から注目されるワケ

株式会社Brandism
代表取締役

ユニリーバに2009年に入社。約12年間、ラックスやダヴなどのブランドマーケティングを経験。日本国内のプロモーションから、グローバルのブランド戦略や製品開発まで、幅広く従事。ロンドン本社勤務後にユニリーバ・ジャパンにおけるスキンクレンジングカテゴリーならびにダヴブランドを統括。ユニリーバ・グループであるラフラ・ジャパン株式会社の代表取締役を経験。2021年より株式会社Brandismを創業し、ToBからToCまで、幅広くマーケティングのサポートを行なっている。

おすすめ記事