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ChatGPTが考えた4コマ漫画は笑えるのか?

コラム

ChatGPTが考えた4コマ漫画のプロット

【タイトル】マイペース若手ビジネスマンの日常
 
【キャラクター紹介】
マイペースな若手ビジネスマン:主人公。動きや喋り方が遅いが、個性的な考え方をする。よくオチやフックにされる。
 
やたらハイテンションな同僚:常にテンションが高く、騒がしい。主人公とは対照的。
 
いつも不機嫌な上司:不機嫌で怒りっぽい。主人公を何かと怒りつける。
 
【台本】
コマ1:オフィスの机で主人公がのんびりと仕事をしている。同僚が飛び込んでくる。
同僚「おはよう!今日も元気に仕事しようぜ!」
主人公「おはようございます。」
同僚「おいおい、もっとテンション上げろよ!笑」
 
コマ2:会議室で上司が主人公に怒りつつ、同僚が騒ぐ。
上司「なぜそのプレゼン資料がまだできていない!もう締め切りが迫っているのに!」
同僚「イェーイ!超楽しみだぜ!」
主人公「えっ、締め切りって今日なの?」
 
コマ3:オフィスの廊下で同僚と話をしている主人公。
同僚「なんであんなに動きが遅いんだよ。まるでカメだな!」
主人公「それが私の個性なんです。カメだって立派な生き物ですよ。」
同僚「そうか、カッコいいな。」
 
コマ4:オフィスで主人公が机に向かっている。上司がやってくる。
上司「なんでまた遅れている!?」
主人公「えっ、でも私は今、逆に自分のペースで頑張っていると思っています。」
上司「(怒)もうわかんない!次からはもっと早く仕事をしろ!」
主人公「(はぁ…)やっぱり私はカメのほうがいいかも…」

 正直筆者は、笑った。同僚の意味不明なハイテンションに笑い、3コマ目は主人公と同僚の心が触れ合うかけ合いに笑った。もちろん、笑いの感覚や価値観は人それぞれなので、「つまらない」「全く笑えない」という人もいるだろう。実際、周りで20人くらいに聞いてみたところ、みんな微妙な反応だった。

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「2コマ目の違和感がすごい」

「すみません。笑うポイントがわかりませんでした……」

「よく意味がわからなかったので横にいた人に見せたら、その人も意味がわからないそうです」

「3.4コマ目は主人公がしっかりしているし、上司もあきらめてるけど、少しは受け入れようとした瞬間があるのかなと思えていいなと思います!」

「単純にChatGPTのスペックすごいなと思いました」

「4コマ漫画のプロットは、条件を満たしているとは思うものの起承転結になっているのか? と全体の構成としてチグハグ感が気になってしまいました」

「上司とハイテンション押し売り同僚に天罰がくだらないのが残念です笑」

「カメが報われるって、日本特有なのかな?と思いました!笑」

「各コマで一言ずつと条件指定しているのに2人の掛け合いで1人二言ずつセリフがあるなど4コマとして破綻している」

「3コマ目「カメだって立派な生き物」、4コマ目「やっぱり私はカメの方がいいかも…」だと持ち上げっぱなしで、オチがついてない印象でした。「テンパりすぎて汗と体臭がすごい」「カメはカメでもカメムシかいな!」みたいなツッコミが……いや、もっと良いオチがあるはず……」

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 という感じで、ChatGPTのアウトプットは認めるものの、笑えるというところまではまだまだ、という意見が9割。笑ったのは筆者だけだったらしい。日々ChatGPTと触れ合ううちに、情がわいてつい甘めの反応をしてしまったのか、ChatGPTが筆者の好みを学習したのかはわからない。

 しかし、「マイペースなビジネスマンは、不機嫌な上司に怒られても、独特の解釈で前向きに捉えます」などの条件をきちんと理解していることに驚いた。ChatGPT、使い方次第で面白い相棒になりそうである。

<文/ChatGPT・ORIZE 画像/ChatGPT・shutterstock.com>

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編集者。文筆業。雑誌・フリーペーパー・書籍からWeb・アプリ・SNSまで25年以上コンテンツ制作にかかわり、複数のWebメディアの編集長を歴任。ここ数年は新入社員教育も担当。発見の鋭い喜びを求めて、今日も人生を全力で遊ぶ。

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