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“エロ本づくりの世界”に挑んだ女優・杏花23歳「キャラの濃い方々ばかりでした」

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“何もしないように”心がけている

杏花さん

──ストイックな話ですが、いろんな制約の中で折り合いつけないといけない場面は、業界や職種にかかわらず、働いていれば誰しもありそうですね。そういう時のセルフケアや気持ちの切り替え方などありますか。

杏花:本当に落ち込んだ時などは変に動かず、むしろ“何もしないように”心がけています。なるべく広い視野を持って焦らず時が過ぎるのを待つという(笑)。自分の中に軸をしっかり持って、“自分のことを自分で幸せにしてあげられる人”でありたいとは常に思っています。

 あと私の場合は大好きな作品を観て、いつか自分もこういう作品に携わりたいという気持ちがモチベーションになっています。お仕事で一度ご一緒させていただいた中川龍太郎監督の作品が大好きですべて観ていますし、ギヨーム・ブラック監督の『みんなのヴァカンス』や『7月の物語』も大好きな作品です。

今後演じてみたい職業は?

──改めて、杏花さんにとって今回の映画はどんな作品になったでしょうか。

杏花:自分にとって大きな作品になりましたし、作品を通じて価値観も広がって役者としての成長にも繋がったなと感じます。これまでは学生役が多かったんですが、自分の知らない世界や業界に徹している人を演じる難しさ、2年間という時間軸のストーリーで演じる難しさも体験できました。

──演じることでより深くその職業を理解できるということもあると思いますが、今後演じてみたい職業などありますか?

杏花:常にチャレンジ精神をもっているので色々演じたいと思っていますが、今は、小説家を演じてみたいです。読書も好きで最近は趣味で自分でも書いているんですけど、小説家って人とは違う視点を持っている方が多いと思いますし、私自身も価値観を広げて柔軟に変化させられるような役者になりたいと考えているので変化をたのしみたいと思っています。

<取材・文/伊藤綾 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

【杏花】
女優。1999年生まれ、東京出身。2007年に読売テレビ『名探偵コナンドラマスペシャル第2弾「工藤新一の復活!黒の組織との対決!」』灰原哀役でデビュー。映画『瀬戸内海賊物語』で初主演。その他、映画『くちびるに歌を』、『小説の神様 君としか描けない物語』、ドラマ『さくらの親子丼2』、『I”s(アイズ)』、『めざましドラマ「めぐる。」』、『ちむどんどん』などに出演
Twitter:@kyoka830_staff

1988年生まれ道東出身。いろんな識者にお話を伺ったり、イベントにお邪魔するのが好き。SPA!やサイゾー、マイナビニュース、キャリコネニュースなどで執筆中。毎月1日に映画館で映画を観る会“一日会”(@tsuitachiii)主催

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グッドバイ、バッドマガジンズ』は全国公開中

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