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ゴルフの雄大なホールに潜む“落とし穴”。プロのコース戦略を学ぶ/三觜喜一

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 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson68 打ち下ろしのティーショットのコツ

【前回を参照】⇒Lesson67

 プロのコース戦略を学ぶ4回目。大箱根カントリークラブの2番ホールは打ち下ろしのパー4です。箱根の雄大なパノラマに向かって豪快にかっ飛ばしたくなりますが、この心理に落とし穴があります

 打ち下ろしでは飛ばしにいって打球が上がると、真上から落ちてランが出ません。また、上空を吹く風の影響をまともに受けることになります。いい方向に打ち出しても、風に持っていかれてOB、なんてことも。つまり、打ち下ろしでは最高点が目線のちょっと上にくるくらいの、低めの球を打つのが攻略の基本です

左からフェードを打つのが安全

誰も知らなかったゴルフの真実

 その前提でティーイングエリアからホールを見渡すと、まず目につくのは左サイドのOBエリア。入れたら“0点”のティーショットになるので、1番ホールでも解説したようにフェアウェイを左右に分けたうちの右面を使って攻めるのがベスト。すなわち、左からフェードを打つのが安全です。グリーンが右サイドなのでセオリー的には左に置きたいですが、ここは右で構いません。

 右サイドには高い木と奥には池があります。飛ばしにいってフェースが開くと右に飛びがちです。池まで届かなくても、林に入ると2打目でグリーンが狙えませんから、欲張って飛ばそうとせず、右面のフェアウェイからラフに運べればOKと考えましょう

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