ゴルフの雄大なホールに潜む“落とし穴”。プロのコース戦略を学ぶ/三觜喜一
クラブを短く持つべき理由
また、打ち下ろしだからと飛ばそうとすると、力んで引っかけて左に飛ぶこともあります。右を狙って打てば引っかけても相殺されてOBまでは行かないと思いがちですが、この日は風が右から吹いています。どこに打ち出してもボールが上がると左のOBへと運ばれてしまうわけです。その意味でも、着弾が早い低めのフェードで風にぶつけるのが有効なんです。
低いフェードを打つにはティーアップを低めにします。大振りを防ぐ対策としては、クラブを短く持ってスタンス幅を狭め、通常よりコンパクトにアドレスするのがオススメ。ボール位置を通常よりやや右足寄りにしておけば、フェースが閉じきる前に当たるので左に飛ぶリスクをさらに減らせます。
このセットアップで強振するとバランスが崩れて打てませんから、おのずとスイングもコンパクトになる。芯に当たりやすくなり、左に打ち出しても低くフェードして早く着弾するので、2打目でグリーンを狙える位置に運べます。
【Lesson68 結論】
打ち下ろしではOBサイドを避け、なるべく早く着弾する球を打つ
<構成/舟山俊之>
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