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ゴルフの雄大なホールに潜む“落とし穴”。プロのコース戦略を学ぶ/三觜喜一

暮らし

クラブを短く持つべき理由

誰も知らなかったゴルフの真実

 また、打ち下ろしだからと飛ばそうとすると、力んで引っかけて左に飛ぶこともあります。右を狙って打てば引っかけても相殺されてOBまでは行かないと思いがちですが、この日は風が右から吹いています。どこに打ち出してもボールが上がると左のOBへと運ばれてしまうわけです。その意味でも、着弾が早い低めのフェードで風にぶつけるのが有効なんです

 低いフェードを打つにはティーアップを低めにします。大振りを防ぐ対策としては、クラブを短く持ってスタンス幅を狭め、通常よりコンパクトにアドレスするのがオススメ。ボール位置を通常よりやや右足寄りにしておけば、フェースが閉じきる前に当たるので左に飛ぶリスクをさらに減らせます。

 このセットアップで強振するとバランスが崩れて打てませんから、おのずとスイングもコンパクトになる。芯に当たりやすくなり、左に打ち出しても低くフェードして早く着弾するので、2打目でグリーンを狙える位置に運べます。

【Lesson68 結論】
打ち下ろしではOBサイドを避け、なるべく早く着弾する球を打つ

<構成/舟山俊之>

(みつはしよしかず) PGAティーチングプロ。’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数40万人超

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