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受講料27.5万円ライタースクールが突如廃業。被害生徒から悲惨な嘆き「妻にもまだ話せてない」

ビジネス

請求書を作るタイミングでまさかの連絡が

カケルスクール

廃業を伝えるLINE

 受講内容はどうだったのか。やり取りは基本的にLINEで、「カリキュラムは全てオンラインだった」と安藤さん。

「資料を見ながら、文末の終わり方や文章の重複、構成の作り方など、案件のための必要な基礎知識を学びましたね。2回目から『800字程度の記事執筆』が課題になり、課題の記事執筆を行い、次回の講習時にフィードバックを受ける、という流れです。6回目からの課題記事から報酬が発生するため、『記事の構成からネタ出しまで一緒に考えましょう』と言われ、5回目の講習時にネタ出しも課題に加わりました。

 9回の講習が終了して10回目の講習を控えた時、『新規受講者希望者が激減し、記事制作の案件数も徐々に減少。特殊詐欺被害にも遭って報酬を支払えなくなった』といった嘘のような廃業の連絡が……。これまでに1本1.5万円の記事を3本執筆し、請求書を作成しようとしたタイミングでした。生徒から授業料を巻き上げ、逃亡したようにしか感じられません

フリーとしての道を切り開くつもりが…

 次に20代女性の立花さん(仮名)に話を聞いた。突然の廃業に「とにかくびっくりしています。いまだに何が起きたのかよくわかっていません」と驚きを隠せない様子だ。

「グラフィック・ウェブデザイナーの仕事を半年くらい副業としてやり、安定して稼ぐことができるようになったら、本業を辞めて本格的にフリーランスとしてやっていこうと思っていました。カケルスクールでの収入も見込んでの計画だったので、このプランは残念ながらナシになりました」

 立花さんも安藤さん同様、クラウドワークスの応募から入会したようだ。

「Web面談時に受講中の課題でも報酬が発生すること、自分で営業せずとも安定して案件をもらえることに魅力を感じてました。なにより、『やりがい搾取が横行しているWebライター業界を変えたい』という熱い気持ちに賛同できたので入会を決めました

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