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墜落時に助かる可能性がもっとも高い座席は?
何度飛行機に乗っても、乱気流などで機体が揺れると、つい墜ちたりしないだろうかと心配になってしまうものだ。旅客機に乗って事故に遭遇する確率は、自動車事故に遭遇する確率よりもはるかに低いといわれている。
とはいえ、可能性はゼロではないし、いったん飛行機事故が起これば、死者が出る可能性は高い。万が一、墜落事故に遭遇してしまった場合のことを考えると、墜落時に助かる可能性が高い座席があれば、誰もがその座席をとりたいと思うはずだ。
アメリカのポピュラー・メカニックス誌では、過去25年間、合計20件の旅客機事故を調査し、座席の位置による生存率を割り出した。それによると、機体前部にあるファーストクラスの生存率は49%、中間のビジネスクラスは56%、後部のエコノミークラスは69%だという。
どの席が安全かは一概に言えないが…
つまり、旅客機の座席は、機体前部にあるファーストクラスよりも、後部にあるエコノミーのほうが安全だということになる。もちろんボーイング社や米連邦航空局などでは、座席の位置によって生存率に差が出ることはないと説明している。
だが、1985年、日航ジャンボ123便が群馬県の高天原山(一般に御巣鷹山といわれているが、厳密にはその南方の高天原山とされている)に墜落し、死者520人という過去最大の大惨事となった事故では、奇跡的に救出された女性4人は、みな後部座席に座っていた。そのため、後部座席のほうが助かる可能性が高いという考えが広まったようだ。
また、ボイスレコーダーやフライトレコーダーを納めたブラックボックスは、事故のときに衝撃が小さい客室後部に設置されている。たしかに、機首から墜落した場合は、後部のほうが衝撃が小さいといえる。とはいえ、実際に起きている事故は、尾翼から墜落したり、空中で爆発したり、海中に墜落したりとさまざまなケースがある。どの座席がもっとも安全かは、一概にはいえないというのが正しいようだ。
<TEXT/エアライン研究会>