自分のパターの特性がわかればゴルフが5倍ラクになる!/三觜喜一
教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!
Lesson45 自分のパターの特性がわかればパッティングが5倍ラクになる!
【前回を参照】⇒Lesson44
さて、“パッティングの極意”の解説も今回で4回目。ここで一度、「パター」という道具の特性についても触れておきましょう。
世の中にはじつにさまざまな形をしたヘッドのパターが存在します。さらには、ネック(ヘッドとシャフトの接続部分)の形状もさまざま。当然、自分のパターの特性を理解していなければ最適なストロークは実現できません。
ヘッドの形状によってパターの軌道が変わる
まずは、シャフト側を机に置いたときにフェースがどのように傾くかをチェックしてみてください(図左上)。これによってパターの重心角(シャフトの延長線とフェース面との角度のこと)がわかります。フェース面が傾かずに地面と平行になるタイプから、ほぼ垂直に傾くタイプまで、パターの種類によって、その角度には大きな差があります。
この重心角が何に影響を及ぼすかというと、パッティングの際のストロークの軌道です(図右上)。フェース面の傾きが小さかったパター①②は、フェースの開閉が少なく、直線的な軌道を描く特性をもっています。
こうしたパターならば、真っすぐ引いて真っすぐ出すストロークを心がければ、おのずとボールは真っすぐ転がりますよね。「フェースバランスタイプ」と呼ばれ、アドレス時の前傾が浅い人や腕を伸ばしてストロークしたい人に向いていると言われています。
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