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陸上自衛隊が「死ぬかもしれない」ストレスに直面した時にやること

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スーパーマーケットで迷子になったことも

自衛隊

 日常生活でも、自分の不得意な仕事をしたりして強いストレスがかかると、認知能力がかなり下がるので気をつけてください。ミスをしてはいけない、間違えてはいけないというストレスから、能力が下がることがあります。

 私は不慣れな仕事を早朝から夜まで、上司に追いつめられながらやっていたら、仕事が終わった後にスーパーマーケットで迷子になったことがあります。

 また、多大な不安とストレスがかかると、認知能力が下がり、「小銭が数えられない!」といった症状が出ることもあるようです。ですので、お店のレジでモタついている人がいても、イライラせずに、「辛いことがたくさんあったんだね……」と心の中で慰めてあげてくださいね。

3日間休むことでフル充電

 心が折れる理由は仕事だけではありません。「ストレスは掛け算」だからです

「ライフイベント理論」という考え方があります。人生のライフイベントを迎えるとさまざまな変化が起こり、それがストレスとなるというものです。「仕事」のストレスの他に、「借金」「家族や恋人との不和」「運動不足」「睡眠不足」「部屋が汚い」「偏った食生活」などがあります。こうしたストレスが積み重なると、今までだったらスルーできた出来事もダメージとしてやってきます。

 特に引っ越しや異動のある3~4月や、結婚や転職直後は不安定になりやすいので要注意です。良いライフイベントであっても、変化はストレスであることに違いありません。結婚などの幸せな変化であっても、疲労は遅れてやってくることがあります。ストレスがかなり溜まっている人は、仕事以外の要因を自分なりに考えて、解消できるところは解消したほうがいいでしょう。

 もし、「ちょっとまずいな……」と思ったときは、勇気を出して休んでください。「自分が休んだらみんなが迷惑する」と思うかもしれませんが、あなたが休むことよりも、ストレスで倒れた場合のほうが、周りのメンバーへのダメージはより大きくなります。あなたが倒れる前に休むことは、長期的に見れば周りのメンバーへの負担を減らすことにつながります。

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