中途半端で飽きやすい…意外と多い「かくれ繊細さん」の特徴と生き方のヒント
「やる」という道を選んでみよう
これまで、自分を含め、たくさんのかくれ繊細さんの自己発見に伴走してきて、はっきりとわかっていることがあります。実は、「やりたいこと」は、すでに自分の中にある、ということです。
ところが、自分の中にある「答え(やりたいこと)」に気づくのをやめておこうとする習慣がついているので、自分の中にあるのに、それがわからない状態なのです。
もちろん、この「答え」に気づくのをやめておこうとする習慣を、このまま続けることもできます。でも、それをここで終わりにして、新しくやりたいことに気づき、やるという道を選ぶこともできます。やりたいことに気づくというのは、やりたいことをやってもいいし、やらないままでもよい、というように、選択肢が増えることなのです。
セッションやかくれ繊細さん当事者である私自身の経験を通してわかったのは、かくれ繊細さんは、単に「やりたいことを見つけ出して、それをやったら満足」ではないということ。やりたいことに気づき、発掘し、それに挑戦し、夢中になる自分を体験するのが好きだということです。そして、その過程にいる自分の感覚を楽しむ(苦しい自分も楽しめる)のが、かくれ繊細さんにとっての「充実した生き方」のようです。
夢中になる自分を肯定しやすくなる
やりたいことを自分の中から掘り起こす作業を通して、自分自身を信頼できるようになりますし、やりたいことに実際に取り組むと、夢中になる自分を肯定しやすくなります。このような好循環が生まれ、生きづらさが軽減していく方をたくさん目撃してきました。
やりたいことに思い切り没頭し、満足のいく生き方をしたいという強い気持ちを持っているかくれ繊細さんだからこそ、これまでに思った以上の結果が残せなくて悔しい思いをしたり、やりたいことに没頭できずに自分にがっかりしたり、自信を失っていると思います。
でも、あきらめる必要はありません! かくれ繊細さんは、元来努力家で、研究熱心です。だから、「やる」という覚悟が決まれば目標に向かって邁進し、没頭する自分を得ることができます。
<TEXT/HSS型HSP専門心理カウンセラー 時田ひさ子>