なぜ新卒に「初任給40万円」を払うのか?社長に聞いた、意外なメリット
入社4年目で年収700万円も
入社した際の初任給が高いだけでなく、その後の昇進・昇給も早いことも同社の特徴だという。
「高い成果を上げているコンサルタントは、早いスピードで昇進・昇給していきます。最も早かったのは、新卒入社4年目の春の評価で、社内では1人前とされる『C3ランクの下位』、年収でいえば650万~700万円程度のランクへ昇進するパターンです。近年はこのようなケースも多数出てきています。
自分が一生懸命取り組んだ仕事の結果を適正に評価されて、実力に合った早い昇進・昇給となれば、仕事にやりがいを感じ、また次も頑張ろうというモチベーションアップにつながります。これも社員環境満足度を高める重要な要素と認識しています」
年功序列ではなく…公平な独自の評価制度
この昇進・昇給のスピードの早さは、社員自ら積極的にスキルアップしたくなる公平な評価制度が背景にあるようだ。
「当社がお客様に質の高いサービスを提供して継続的に成長していくためには、年功等ではなく、実力を評価する人事制度が適切と考えています。仕事の内容と成果に応じて給与を決める『JOB型人事制度』を導入し、その成果を公平に評価するために独自の評価制度と情報システム『PIMS(Project Information Management System)』を開発し、運用しています」
PIMSとは、「自分の給与=自分の担当する仕事の量・質」という考え方のもと、コンサルタントのレベルごとに給与テーブルを区分し、給与の金額に応じて仕事の量・質を定める制度。
そして毎月1回、社員と上司が打ち合わせをし、「1か月分の仕事量と質」を決定。社員は自分の裁量で計画を立て、進捗状況を日々、自主管理し、目標を達成していく。昇進・昇給の機会を年に2回設け、社員の成果を定量的に把握し、評価する。