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デート中にいきなり“推し”を撮影。彼女の趣味にLINEで注意した話

コラム

1年記念のお祝い旅行が台無しに

 そんなある日、ふたりは、付き合って1年の記念日に旅行を計画しました。誠也さんは最高の旅行にしようと、ネットの情報を頼りに完璧なデートプランを仕上げたそう。ところが、期待に溢れた旅行当日、最初に入ったカフェで事件は起こります。

「そのカフェは今話題の店で、ふたりともずっと行きたいと思っていた場所でした。運良く窓側の眺めのいい席に通されたので、良い時間を過ごせると、僕は内心テンションも上がっていました」

 しかし、席に座るや否や、何やら自分のカバンの中をゴソゴソし始める瑞穂さん。不思議そうに誠也さんが見ていると、彼女はカバンから何かを取り出しました。なんとそれは、例の“推し活”で熱狂しているグループの瑞穂さんが推しているメンバーのアクリルスタンドだったのです!

 驚く誠也さんには目もくれず、インスタ映えする店内を背景に写真を撮り始める彼女。注文した商品が運ばれてきても、その撮影は終わる気配はありませんでした。

「結構な時間続いた撮影がやっと終わって、これでやっとふたりの時間を楽しめるぞって思ったんです。でも、彼女はこまめにスマホをチェックしていて、話に全然集中していない様子で……。こっちが話しかけても、返事も適当な感じで」

功を奏した親友の助言

 その後も、行く先々で、時間さえあれば、推しメンのアクリルスタンドを取り出し、“推し”を撮影をする彼女。手持無沙汰になってしまった誠也さん。軽い気持ちで、親友のMさんに、LINEで彼女の愚痴をこぼしました。すると、Mさんから「それはちゃんと注意すべき」という旨のLINEメッセージが届きました。

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「Mから、『注意したほうがいい』って言われたこともあって、正直に彼女に言わなくちゃなとは思いました。でも、記念の旅行でしたし、その場の雰囲気が悪くなって旅行が台無しになるのは嫌だったんです。それで、帰宅してから改めて彼女にLINEをしました

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 迷いながらも、少し強めに、旅行の時の行動について思ったことを伝えた誠也さん。それが功を奏したのか、瑞穂さんからはすぐに謝罪のLINEが届いたそう。

「今までこれといって打ち込める事がなかった彼女は、初めてこんなに夢中になれる存在を見つけて、“推し活”に必死になりすぎてしまったみたいです。ちゃんと反省してくれたのでよかったです。そんなに彼女を虜にさせるメンバーに少し嫉妬してしまいますけど、やっぱり彼女の幸せそうな姿にはかえられません(笑)」

 それからは誠也さんも一緒にライブへ行くなどして、カップルで“推し活”に励んでいるそうです。相手の好きなものを否定せず、でも正直な気持ちを伝えたことで、良い関係が保たれたのかもしれません。とはいえ、何かに夢中になりすぎるのには注意をしたいですね。

<TEXT/ベルクちゃん>

愛犬ベルクちゃんと暮らすdigiart(デジアート)の担当者です。音楽心理学に基づいた「耳で飲むお薬®」をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社です。心地良い睡眠、上質なリラクゼーションなど、心の弛緩をiOS・Androidアプリ向けに配信中。
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