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「頭痛い…」毎日のようにLINEで体調が悪いと報告してくる女友達の狙いとは

コラム

あんなにアピールしていたのに…

 はじめはなんとかその場を濁そうとしていたKさんでしたが、佐伯さんが本当にRさんのことを心配している様子を見て、ついに観念しました。そして佐伯さんがまったく予想していなかった裏の事実が明かされることになるのです。

実はRさんは、出会った当初から僕に好意を寄せていてくれたらしいんです。たくさん話しかけてくれるのはアピールだったようなんですが、恥ずかしながら全く僕は気づかず……。Rさんはそのことで悩んでいて、周囲もRさんの気持ちには気づいていたので色々アドバイスしていたみたいで……。その中で出てきたのが“体調不良作戦”だったと」

 何をしても全く気持ちに気づいていない佐伯さんに対し、体調不良を訴えれば心配して気にかけてもらえるのではないか。あわよくばお見舞いにもきてくれて急接近できるのではないかというのが本来の体調不良作戦の目的でした。しかし残念なことに佐伯さんにはいまだ何も気づいていなかったのです。

もっとストレートに言ってほしい

 ここまでしても気づいてくれない佐伯さんに、さらにRさんは悩んでいたとのこと。そして今回Kさんが食事に誘ってきたのも、佐伯さんの気持ちを確認する役目をKさんが担ったからでした。それを聞いた佐伯さんは、衝動的にRさんにLINEをします。

「全く気づけなくて申し訳ない気持ちと、Rさんが僕のことをそんなふうに思ってくれていて嬉しいという気持ちのまま勢いで連絡してしまいました。今思うと本当にムードもへったくれもないなと思うんですが、どストレートに『俺のこと好きなの?』って聞いてしまったんです。もう少し聞き方に気をつければよかった……」

LINE

 少ししてからRさんから返信があり、そこには「好きです」という言葉だけ書かれていました。その返事を見た佐伯さんはこれまでのアピールを無視してしまっていたことを謝罪し、交際を申し込み、晴れて二人は付き合うことになりました。目の前でカップルが誕生したことにKさんも大喜び。その日は朝まで飲み明かしたそうです。Rさんと直接会って話をして、改めて佐伯さんから告白してOKをもらいました。

 しかし、今回のことで自分の鈍感さに気づいた佐伯さんは、付き合っている上で気になることやしてほしいことがあるときは、言葉で教えてほしいと伝えRさんもそれに納得。今では映画はもちろん、何でも言い合える隠し事のないカップルになっているそうです。

<TEXT/つる>

食べること、お酒、音楽、辛いものが大好き。30代になっても派手髪から抜け出せません。外に出るのはお酒が待っている時だけという姿勢を崩さず、今日も適当に生きています

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