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「スマホ依存」を脱するには?ウェブ賢人が実践する“スマホ断ち”法

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スマホを常時使っていると見えない景色があるんです

 ウェブメディア「サイボウズ式」編集長の藤村能光氏は、会社携帯とプライベートスマホの2台持ち。

藤村能光氏

「サイボウズ式」編集長、藤村能光氏

 本業と副業、それにネットを中心に展開するコミュニティ活動なども重なり「Slack、FBメッセンジャーのほか、自社サービスであるキントーンなど5つ、6つのビジネスチャットアプリを常時チェックしている」という。

「なので『このグループとはこのアプリで連絡を取る』など、差別化は徹底しますね。メールとLINEはほぼ使わず、チャットのみ。そのチャットも自分あてのメンション以外は通知させないなど、情報に溺れないためのフィルタリングは心掛けています」

 ただ、それでもスマホを見る時間はどうしても多くなる。

「ずっとスマホと睨めっこしている状態は健全ではない。なので週末はなるべくスマホに触らず、コンビニへ行くのにスマホを持って行かないなど、“プチ・スマホ断ち”を試みました。けど、意識するだけでは改善しにくいんですよ」

 そこで着目したのがサウナだ。

「最初はスマホ断ちが目的じゃなかったのですが、行ってみたらサウナが最もスマホ断ちを“習慣化”させられるとわかった。今は週に1、2回通い、一定時間スマホを切り離しています。そしたら意識がハッキリ変わって、マインドフルネスで言う“今・ここ”に集中できるようになれたんです。やはりスマホを持っていると見えない景色ってあるんですよ。それに気づかないのはもったいないと思います」

<取材・文/SPA!「スマホ奴隷」取材班>

【落合正和】
ウェブメディア評論家。マーケティング・コンサルタントとして事業戦略や調査分析のほか、ネット事件やSNS、ネット動画配信サービスにも精通する

【藤村能光】
「サイボウズ式」編集長。’15年から編集長を務める。企業オウンドメディアの運営や、コミュニケーションツールを駆使したチームづくりを日々追求している

― [スマホ奴隷]の実態 ―

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