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彼女の言葉に転職を決意!コロナ禍で下した決断で手に入れた「2つのモノ」

コラム

店を手伝ってくれた彼女にプロポーズ

コロナ

「コロナ禍ということもあり、決してお客さんが多いとは言えません。でも、常連さんのお陰でお客さんが増えつつあります。いままで家族や友人には『高いお金を出して海外にまで料理やワインを勉強しに行く必要はあるのか?』と疑問視されたこともありました。

 でも今回のことで、とことん学んだことが間違いではなかったと確信できて嬉しかったです」

 小谷さんにとっての喜びは、これだけではありませんでした。スタッフの募集を考えていたとき、ときどき店を手伝ってくれていた彼女が「専属スタッフになろうか?」と声をかけてくれたのです。小谷さんはすかさず、「スタッフというか、店だけじゃなく、僕のことも支える専属パートナーになってほしい」とプロポーズ。

転職で手に入れた素晴らしい2つのモノ

「彼女には、『専属パートナーって…なんだかいやらしい職業みたい』と苦笑いされましたが、『大斗は、浮気もせずに私のこと大切にしてくれたもんね。いまは私が大斗を支えなきゃ』と見事プロポーズに成功。友達には浮気が原因で破局したヤツも結構いるので、浮気なんかせず彼女を大切にしてよかったと思っています」

 いまでは、同棲しながら2人で店を切り盛りしているという小谷さんは、「コロナ禍はまだ続くだろうし、大変なことはたくさんあると思う。でも、お客さんとじっくりと話せたからこそ常連さんもできたし、転職がキッカケで彼女にもプロポーズできた。僕は、コロナ禍の転職で2つの素晴らしいモノを手に入れた」と語ってくれました。

 コロナ禍の転職で2つのモノを手に入れた小谷さんですが、それは奇跡でもラッキーでもなく、誠実に学び、向き合ってきた当然の結果と言えるのではないでしょうか。

<TEXT/山内良子 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust

-[コロナ禍の困った転職]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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