マッチングアプリで宗教勧誘とマルチ商法に遭った20代男子。怪しい人物の共通点を聞く
「一緒に行きたい場所」とは?
「15分くらい歩いて着いたのは、こじんまりとした教会というか集会所のようなところでした。やばいかも? と一瞬思ったけど、そのとき僕は、すでにSさんを好きになっていたので、嫌われたくない一心で、さらについて行ったんです」
建物に入ると、若者から中年まで8人くらい椅子に座っていました。
「40代くらいの女性がSさんに声をかけていたので、顔見知りなんだろうとは思いましたが、僕には少し異様な空気に感じられましたね」
しかし、途中で帰るのも気が引けた小山さんはそこで「講話」を聞くことに。「ここに来れば人脈が増えて人生が豊かになる」「お祈りで幸せが訪れ、寿命が延びる」という内容でした。
講話料9000円の支払いを求められる
「Sさんに『幸せになって欲しい』と言われましたが、宗教の勧誘であることを確信したので、トラブルを起こさないようやんわり断りました。講話料9000円の支払いを求められたので、なけなしのお金を置いて飛び出るように帰りましたね」
マッチングアプリでの勧誘は、相手から同情を買い、好意や優しさにつけ込んでくる特徴があります。まだ駆け出し社会人の小山さんには、9000円の講話料もかなりの痛手。
幸い、本名の漢字や家の場所までは教えていなかったため、それ以上の勧誘には遭わずに済んだそうです。