“結婚式金欠”で悩む女性の手助けを。30歳女性社長が描く「ゲストが楽しめる式作り」
コロナ禍の影響やお財布の都合などにより、結婚式を挙げない夫婦も増えている昨今だが、そんな逆風に真っ向から立ち向かう女性起業家がいる。
結婚式やパーティーに参列するゲストに向けて、ドレスのレンタルサービス「ANDYOU DRESSING ROOM」を展開するアンドユー社長として現在3期目を迎えた松田愛里さん(30歳)だ。
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もともとは「アンドユー」の親会社にあたる株式会社ノバレーゼに入社し、広報を5年ほど務めていたという松田さんだったが、社内で行われた新規事業コンテストに応募し、大賞に輝いたことがきっかけで会社を設立。社長としてのキャリアをスタートさせることになった。
起業を後押しした、友人の結婚式
起業に至った背景には、結婚式に参列する際に感じた“ある悩み”に基づいているという。
「20代半ば頃に差し掛かると、私の周りにも結婚ラッシュがあり、友人の結婚式に参列する機会が増えました。大切な方が晴れの日を迎えられる喜びはもちろんあるのですが、その一方では参加するたびに、ご祝儀、ヘアアレンジ、衣装などを含めて5万円くらいはかかってしまう。
結婚式が続くと、それだけでお給料がほとんどなくなってしまうような現実もあって……。同じような悩みを持つ同世代の悩みを、何とか解決できないかなと思ったことが理由ですね」
社内公募で1度は落選するも…
自身も身を置くブライダル業界では、ゲストに向けのサービスがあまり行われてこなかったことに目をつけ、「絶対にニーズがある」と確信し、会社で毎年行われていた新規事業コンテストに応募(新規事業提案制度「ノバレーゼレボリューション」通称ノバレボ)したものの、1回目の応募では、残念ながら役員審査で落選。
だが、その後もめげずに事業計画書のブラッシュアップを重ねる。そして、翌年コンテストで開催以来初となる大賞を獲得。翌2019年1月に「アンドユー」を設立し、代表に就任した。