リモートワーク不調の原因は「疲れる座り方」に?専門家が教える、改善テクニック
2:PC作業の効率を上げる手首の使い方
PC作業をしていると、肩がこったり、疲れたりしてしまう人は、キーボードをタッチする際に、手首が手の甲側に反っていないか確かめてみてください。キーボードに一番近い位置にある手首が反っていると、腕の中にある尺骨などの骨が交差し、最終的にはキーボードから一番遠い位置にある肩にまで負担が及びます。
これを解消するには、パソコンを置く場所の高さを変えてみたり、椅子の高さを調節するなどして、キーボードを打つとき手首が伸びる環境を整えることが必要です。キーボードと同様に、マウスを使う際にも、手首が反らないようにしましょう。
些細なことに思うかもしれませんが、手首を反らすことが日常化していると、肩まわりの筋肉は絶えず緊張状態にさらされます。そんな状態では、仕事のパフォーマンスを上げることは難しいでしょう。
何気なくとっている姿勢や動作を見直そう
一流の職人たちは、自分がもっとも使いやすい場所に工具などを配置して、極力パワーを消費しないようにしているからこそ、高い集中力を長時間にわたって保ちながら、作業に向き合えるのです。
私たちにとっての仕事道具はPC。であれば、PCまわりの環境を整えることは、ビジネスパーソンにとって欠かせない「ビジネススキル」だといえるでしょう。
このように、いつも何気なくとっている姿勢や動作を見直し、疲れにくい姿勢や動作を身につけることができれば、仕事の効率がアップし、これまで感じていた不調も改善の方向へときっと向かい始めるはずです。
疲れたらマッサージに行き、帰り道でもう元に戻っていた、なんて経験したことはありませんか。もしそんな経験をされたことがあったら、ご自身の日常の姿勢や動作を見つめなおすことをおすすめします。そして、今回ご紹介したテクニックは、ぜひ今日から、試してみてください。
<TEXT/動作解析専門家・メディカルトレーナー 夏嶋 隆>