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“競技経験ゼロ”の武井壮が「フェンシング協会会長」になったワケ

暮らし

選手も発信力をつけることが重要

 選手にも発信力をつける重要性を説いている。

「深夜のサッカー番組のように紹介できる機会があったらいいんですけど、それがないんでね。まずは知っていただくために、ネットやSNSで発信していくことが最低限できる活動になると思っています。選手個人のストーリーを認知してもらうことが重要なので」

現役アスリートとして五輪を迎える可能性

武井壮

 今回、協会会長として五輪を迎えるが、いつか現役アスリートとして迎える未来もあるのだろうか。

「国際大会に4回出場した経験はあってもオリンピックはないので、出てみたかったという思いはあります。いざとなれば、いくつになっても挑戦できる競技はありますし、本気でフォーカスしたら誰よりも早く成長できる体は持っています。でも、地球上には楽しいことがたくさんあるので今はそこまでの気持ちはないですが、将来的な可能性はゼロじゃないですね」

 フェンシング界の改革はもちろん、オリンピック出場も「この男なら……」と思わせるパワーが武井氏にはある。今後も百獣の王から目が離せない。

<取材・文/タカダショウゴ ツマミ具依 撮影/スギゾー。 写真/日本フェンシング協会>

【武井壮】
’73年、東京都生まれ。大学時代に日本陸上競技選手権の十種競技にて優勝を果たす。その後、芸能界を志し、百獣の王のキャッチフレーズでバラエティ番組を中心に活躍。’21年6月に日本フェンシング協会の会長に就任

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