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所持金1万円で家出した20代女性も。急増する「若年ホームレス」の事情

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運び屋に手を染めて故郷と家族を捨てる

若年ホームレス

江口力也さん(仮名・22歳)中国地方の某県出身。高校卒業後に勤務した工場の給与未払いで18歳で2か月のホームレスを経験。上京後にも4か月間ホームレスに

 そんな高田さんよりも、若くしてホームレスを経験したのは、中国地方の某県から上京してきた江口力也さん(仮名・22歳)だ。

「高校1年のときに警察沙汰になるほどの親子喧嘩をしてから絶縁状態。原因は夜遊びを繰り返す私の生活ぶりにあったのですが、友達を悪く言う親が許せなかった。それで高1からバイトを掛け持ちしながら一人暮らしを始めたんです。卒業後には町工場に就職して、ようやく本当に自立できたと思った。ところが、就職後2か月で給与の未払いが発生し、1年たたずして倒産。家賃が払えず、アパートを追い出されて、2か月近く路上生活を送りました

 日雇い仕事などで食い繋いだが、打ち子バイトの地方遠征中にカネが底を突き、ケータイが止まって20日間2000円で公園生活を送ったことも……。そうして体が限界に達して江口さんは“闇落ち”した。

ヤクザの仕事を手伝うようになったんです。要は、クスリの運び屋。高校の先輩がクスリで死んだので、友達には絶対に売らなかったけど、罪の意識はあった。それでも仕事が続かず、“こっち”に逃げてきたんです」

住み込みのとび職として働くも再びホームレス生活に

 逃亡時にはヤクザに追われないよう、ケータイを川に投げ捨てたという。両親とはもともと連絡を取っていなかったが、家族の中で唯一の味方だった祖父母や友人とも、以来、連絡を取っていない。

「昨年春から千葉で住み込みのとび職として働きましたが、ブラックすぎて4か月で退職して再びホームレス生活に……。ただ、路上生活のツラさは身に染みていたので、日雇いで稼いではビジネスホテルを転々としました。『GoTo』で3000円弱で泊まれたので。でも、話せる友達が1人もいないので、仕事がない日はスマホを眺めて1日が終わる。そんな1人きりの生活が精神的にツラすぎた」

 こうして江口さんも生活困窮者の保護施設に身を寄せたのだ。

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