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チロルチョコ社長「正直、ネタがなくなりつつある」と語る。爆発的にヒットした味も

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「ロイズ」とのコラボが爆発的ヒットを記録

――でもチロルチョコって“遊び心”があるというか、こんな味があったんだと感じる商品だと思います。歴代の商品の中で印象に残っているものはどんな商品なんですか?

松尾:生チョコで有名なロイズ(ROYCE’)さんとコラボした「チロルチョコ〈ロイズ〉」ですね。今、お店に並んでいる「チロルプレミアム」の原点になった商品で、ロイズさんのブランド力も相まって予想以上の売り上げになりました。セブンイレブン限定の販売だったのですが、実はコンビニでは珍しい賞味期限1か月のチョコ菓子だったんです。

――賞味期限1か月ですか? 期間が限られている分、売り切るのが大変そうですね。

松尾:一般的なチョコレートは1年間の賞味期限を設けますが、生チョコという特性上どうしても短い期限にしなくてはならず、なおかつ1つ42円(税抜き)と、チロルチョコのなかでは高価格だったため、発売までは本当に売れるか不安でした。

――なるほど。ロイズとコラボしたチロルチョコは食べたかったなあ……ちなみにあまりヒットしなかった商品ってあります?

松尾:それでいうと、商品の切り替えサイクルが早いので、日の目を見てない商品も多々ありますね(笑)。ただ、年間を通して販売する「定番商品」は増やしたいと考えています。というのも、1年目はヒットしても、2年目は売り上げが落ちるジレンマを抱えていて、「売れたから定番にする」というのはもう難しいのではと最近感じています。

 定番商品とシーズナルの期間限定商品ではプロモーションのやり方が異なるので、最初から定番にする気概を持って新商品を出さないと今の時代通用しない。ここはいろいろと模索しながら、コツを掴んでいきたいですね。

大学サークルで学んだ“けじめ”のつけ方

チロルチョコ

実はライターの筆者と同窓生

――ちなみに、私とは高校、大学時代からの仲で、今日会うのは久しぶりですよね! 大学卒業以来ですかね。

松尾:ほんとそうだね(笑)。

――実は高校時代から憧れの的だったんですよ。ダンス踊れて、イケメンで……。

松尾:中学までは福岡でサッカーをやってて大会でもそれなりの結果を残せていたんです。でも、「プロを目指すのは無理だな」と思って、高校では心機一転して別のことを始めたいなと。そんな折、2004年にチロルチョコ株式会社を東京に設立することになり、家族全員で上京してきたんです(松尾氏は創業一族の生まれ)。

 東京の高校でサッカー部も見学へ行ったんですが、規則が厳しくて……ダンスかボクシングかで迷ったんですが、最終的にはダンスに決めましたね。そこからは大学までずっとダンスに熱中していました。

――立教のダンスサークル「D-mc」では副会長でしたね。後輩への気配りや、ここぞというときの叱咤激励などがすごい印象に残っています。

松尾:かなり大所帯でまとめるのが結構苦労したんです。ただ、意識していたのは「上がしっかりしていないと、下がついてこない」ということ。一時期は上級生のまとまりがなく、後輩もついて行きづらい雰囲気だったみたいで。上で決めることはしっかりと決めないと、組織としての収拾がつかなくなる。大学で副会長をやっていた頃と、今の社長業には通じるところがあると思いますね。

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