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残念な英語「That’s it」プレゼン慣れしてない人がよく使う表現

コラム

 英語のプレゼンでThank you.ということには、プレゼンをスマートに終えるだけではなく、スマートに始める効果もあります

自分の名前を繰り返すのはNG

「ただいま、ご紹介にあずかりました○○です。」というのは、日本語でのスピーチやプレゼンを始める常套句ですね。

 英語でこれを直訳して、I am Sato, the person who was just introduced.と言ったら非常におかしく聞こえます。

 また、そこまで直訳しなくても、Good morning, everyone. I am Sato.と言うと、みなさんのことを紹介してくれた人は「名前を間違えて言ってしまったかな?」と不安に思うでしょう。

会議

 すでに紹介されているのに、再度自分の名前を繰り返すと、場合によっては名前が言い間違えられたのでそれを正している、と誤解されることもあります。

 ですから、紹介されてから壇上に上がった場合には、Thank you for your kind introduction.とだけ言えばOK。「紹介してくれてありがとうございます」という感謝の気持ちです。

 英語で発表をしたり話をするのは苦労しますが、最初と最後だけでもスマートに行うことができれば、それだけでも印象が変わるでしょう。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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