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とにかく明るい安村、話題ネタのルーツを辿る「コンビ解散して、やっと覚悟ができた」

暮らし

上京して衝撃「すごい人がいっぱいいる!」

安村

――東京に出てきて、最初に驚いたことは何でしたか。

安村:僕は野球をずっとやってたし、田舎育ちだったので、すごく年齢が離れた人と一緒に何かをするということはなかったんです。でも高卒で東京に出てくると、NSCの同期に大卒の人とか、それよりも年上の人とかもいて、まずそれが衝撃でした。いろんな事知ってるし、大学行ってる人とかはコンパとかめっちゃしてたし。そういう年上の同期がめちゃめちゃ大人で、それがショッキングでした。「すごい人がいっぱいいる!」って。

 一緒に北海道から出てきた友達は、いい意味で変わらなかった。でも東京で、たくさん大人の人と会っていくうちに、俺が変わっちゃった。

――もう辞めたいとか、ネガティブになった瞬間はありましたか。

安村:単純にお金がなくて、しんどいと思ったことはありましたね。1つ上の先輩(東京NSC5期)には、ピース、平成ノブシコブシ、5GAP、ラフ・コントロールなど、面白い人たちがいっぱいいました。2つ上にはロバートと森三中というとんでもないスターもいた。

 でも、当時はみんな全然売れてなかったんです。NSCを卒業してからも、めちゃくちゃ面白いのに全然売れてない人がいっぱいいる。その現実を見た時に、こんな面白いのに売れないんだったら、もう無理なんじゃないかと心折れかけましたね。

コンビ解散後、やっと生まれた“覚悟”

安村

――それでも続けた理由は?

安村:やべえなとは思いながら、やめる気もなかった。あまり深く考えてなかったんです。もともとの末っ子気質が出たのか、のらりくらりとついていくばかりで。

――2014年にコンビを解散したのが、大きな転機になりましたね。

安村:大きかったですね。一度は芸人をやめようと思いましたが、やっと「やるしかない」みたいな覚悟が生まれました。だいぶ遅いけど…。一人でネタライブをたくさんやって。いいものが生まれるまでやろうと決めて、がむしゃらにやってましたね。バイトもして。人生で初めて、自分の意志で頑張ってました。

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