“大阪・出汁カレー”がコロナ禍で東京移転。店主の決意「面白そうなんで」
レシピは聞かれたら教える
――東京にお店を構えて3か月。これからどんなお店にしていきたいですか?
三浦:東京の中でも型にはまってしまっているお店も、おそらく多いんではないかと思うんですね。そんな中でインスピレーションを与えられるようなモノを作っていければなあと思っています。
自分の店からパクれるところがあれば、どんどんパクッていけばいいと思ってますし。レシピなんかも聞かれたらすぐに答えちゃうんです。“オールフリー素材”なんで(笑)。大阪って聞かれたらけっこうみんなレシピを教え合うんですよ。
――えーーっ!!(笑)
三浦:これ、こうしたほうがいいよとか。そのあたりはフランクですね。僕なんか率先して言っているほうで。「守破離」じゃないですけど、例えば出汁カレーでも最初はマネしてそれから離れて、その人の個性のある出汁カレーが出来たら逆にこっちも楽しいんで。なるほど、こういう方向があるねんなと。
――今後、こんなことできたらいいなと思うことはありますか。
三浦:料理を作るのが好きなんで、ずっと関わっていたいなというが1つ。あとは、もっと好奇心をもって色んな面白いことをやっていければなと。人生短いんで、できるだけ楽しんでやれれば、それに越したことはないですよね。その分しんどいこともありますけれど、この仕事が好きなんで。
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年を重ねながらもワクワクすることを忘れずに突き進む三浦さん。目をキラキラさせながら「面白そうだったんで!」と東京移転の話をしてくれた時の表情がとても印象的でした。ビビッと感じた時は年齢を気にせず思い切って動くことも大事なんですね! 筆者はただいま46歳。勇気とポジティブなパワーをいただいたインタビューでした。
<取材・文/カレー研究家 スパイシー丸山>