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“大阪・出汁カレー”がコロナ禍で東京移転。店主の決意「面白そうなんで」

暮らし

50歳、コロナ禍で移転を決めた理由

WACCA

4種類のカレーが味わえる「クワトロ」1400円

――2020年は『究極のカレー 関西版』の創作部門グランプリも獲得し、ノリに乗っているところで大阪のお店をクローズ。東京にやって来たことにビックリしました! きっかけはあったんですか。

三浦:大阪の関目商店街ってところで住居付き店舗を借りて店をやっていたんです。築60年くらいの三軒長屋なんですがボロボロで。同じく入居していた書店さんが出て行ったら、取り壊したいという話を大家さんから前もって聞いていたんですね。

 2020年の2月に書店さんがついに出て行った。で、すぐに大家さんが来て「半年くらいは待つからその間に次を見つけてくれ」と言われたんです。どうしようと思っていた次の日に、よく来てくれはったお客さんが急に来て「東京で店を出す気はないか?」って言われたんですね。

 次の日にそういう話があるなんて、なんか縁があるなと思って。それと同時に東京でイベントをした時の印象もすごく良かったんですね。「ああ、東京、面白いな!」って。そういう縁を感じたのが大きかったです。

――三浦さんはいま50歳。その年齢で拠点を変えちゃうって凄いですね!さらにコロナ禍という大変な状況の中……。

三浦:あんまり深く考えない性格なんで(笑)。取り壊しの期限が8月って決まってたんで、その間に大阪ももちろん探して、東京も探してっていう感じで動いていたんです。結果的に動くのは一緒なんで。東京のほうが「面白そう!」っていうのが一番大きかったですね。

カレーコミュニティは大阪のほうが密

――東京で営業するようになって感じることはありますか?

三浦:人も多いですし、発信力も圧倒的に強いし、情報の流れも速いじゃないですか。そういう意味ではサイクルが早いという印象があります。

 あとは、けっこう楽しんで食べてくれはりますね。大阪の時は、たまに斜に構えて食べはる人もいたんですけど、こっちは思った以上にピュアに向き合って食べてくれる人が多いなという印象で。そこがすごくいいなと思います。

――離れたからこそわかる大阪の良さってどんなところでしょう。

三浦:みんな仲がいいんで繋がりはすごく強かったですね。カレーに関してはより独特だと思います。店同士の繋がりも強いし、お客さんとの繋がりも強いというか、そういうコミュニティの色合いというのは大阪のほうがより密だった気がしますね。

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