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“大阪・出汁カレー”がコロナ禍で東京移転。店主の決意「面白そうなんで」

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イタリアンからカレー店に方向転換

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(写真右)店主の三浦さんと(写真左)スパイシー丸山

――何をきっかけにカレーの世界に足を踏み入れることになったんですか。

三浦:もともとカレーは好きだったんでよく食べてたんですよね。食べていくうちに自分でも作りたいなと思って。料理ってイタリアンに限らず根底で共通する部分が多いと思うんです。なるほど、そういうことをやってるんやなっていうのを理解しながらカレーを作って。

 そのころ(2017年前後)大阪はカレーがすごく盛り上がっている時期でもあったんで、じゃ、ウチもカレーを出してみようってなりました。幸いなことにカレーを出すようになってすぐに『究極のカレー』というムック本の関西版で、「新店部門」準グランプリをいただいたんです。それからカレーを求めに来るお客さんが増えたんで、ほぼカレーにシフトしていくようになりました。

現在もイタリアンの経験が活きている

――斬新なカレーやアレンジ料理が多いですが、確かにインド料理のエッセンスも強く感じるんですよね。

三浦:基本が大事だと思っているんです。まずは完全にインド式の再現ができて、初めてアレンジする流れですね。南インド料理のウプマ(軽食の1種)はセモリナ粉で作るじゃないですか。けっきょく原料はパスタだなと。

 イタリアのカチェエペペという羊のチーズと黒胡椒で食べるパスタがあるんですけど、じゃあ、ウプマにも羊のチーズを混ぜて胡椒をかけたら美味しいんじゃないかと思ったら、まさにイメージ通りの出来上がりになったり。

 あと、フランスにナスをマッシュしてオリーブオイルをかけてアンチョビの味で食べるものがあるんですけど、それはまさにナスのボルタ(南アジアのマッシュ料理)と一緒なんですよ。国は違えども、料理にはこういった“ほぼ一緒”のものがたくさんあるので、「こういうアレンジをしたらこうなるな」という発想で作っていますね。

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