武田薬品、アストラゼネカetc.コロナで激動の「医療業界」社員1万件の口コミを読み解く | ページ 4 | bizSPA!フレッシュ

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武田薬品、アストラゼネカetc.コロナで激動の「医療業界」社員1万件の口コミを読み解く

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アストラゼネカ、JT社員の口コミは?

アストラゼネカ

アストラゼネカ製のワクチン United States of America – November 24, 2020. Astrazeneca coronavirus vaccine. © Oleksandra Osadcha

【アストラゼネカ株式会社】
(MR、在籍5~10年、女性)
強み:既存のパイプライン、また合併により手に入れた希少性疾患のパイプラインなど業界全体を見ても将来性に関しては非常に恵まれた環境です。
弱み:領域間の移動がかなり限られているため、プライマリーに配属されたモチベーションの高い若手はすぐ辞めてしまう。

【ノバルティスファーマ株式会社】
(開発、在籍3~5年、女性)
強み:グローバルが新薬開発やM&Aに積極的で新薬が毎年発売されている。新しい疾患領域に挑戦する機会はある。
弱み:仕事において新しい方法や考え方に積極的に取り組むことを推奨されるが、実際に提言があっても上層部の検討・決定の際に、手順を変える手間よりも現状維持を優先されることが多い。上層部が決められた方法から変わることに消極的である。

【日本たばこ産業株式会社】
(製造部、品質管理、課長、在籍15~20年、男性)
強み:増税影響等はあるものの、輸送効率が良く利益率も比較的高い主力商品を持っていること。財務状態は今だに堅調なので、M&A等による経営基盤強化をする体力もある。
弱み:各国規制の影響を強く受けること。商品の影響か、企業イメージも良くはないと捉えられ、優秀な若い人が積極的に入社してきてくれる環境にないのではという懸念もある。
事業展望:一般にも認識されていると思うが、健康志向の高まりにも影響され、業界として先行きがかなり不透明。たばこ以外の商品、サービスも模索しているものの、有望なものは多くない。食品、医薬品の子会社も一定のプレゼンスはあるものの同業他社に比べた強い優位性はない。
海外子会社は日本と比べれば利益ベースは堅調だが、同様に規制や嗜好の変化の影響を強く受ける。

日本赤十字、グラクソ社員の口コミは?

グラクソ

グラクソ・スミスクライン本社 Headquarters of GlaxoSmithKline, GSK, in Wavre, Belgium © Jean Marc Pierard

【日本赤十字社】
(血液センター、一般事務、在籍5~10年、男性)
強み:血液事業が独占である点。
弱み:稼げる事業が無い、新規事業を起こせない。
事業展望:赤十字は医療事業、血液事業、ボランティア・救護事業の3柱から成り立っています。医療事業は採算性が悪い病院も多く大赤字です。血液事業も医療の発展や団塊世代が亡くなれば需要は減少します。また血液の販売価格である薬価の査定も厳しいので将来的にはジリ貧です。ボランティア事業は寄付が収入源ですが寄付は年々減少してます。公共性が高い会社ですが民間会社であることに変わりはありません。自分たちで稼がなければ立ち行かないですが稼げる事業がありません。将来性は極めて厳しいです。その証として現在、待遇の大幅な改悪が進行しています。

【グラクソ・スミスクライン株式会社】
(MR、在籍5~10年、男性)
強み:呼吸器領域ではトップクラスである。
弱み:スペシャリティ領域では競合他社との競争が激しく厳しい環境に晒されている。
事業展望:呼吸器領域では期待の新製品が多かったが、スペシャリティ領域には多くなかった。今後は呼吸器領域に特化していくのでは?と予測している。

【サノフィ株式会社】
(MR、在籍10~15年、男性)
強み:経営判断が遅いと感じることもあるが、判断が下りてからのスピード感は内資系企業と比べ圧倒的に早い。業務手順がしっかりしており、どのような部門・部署でも安心して業務が遂行できる。DX化を積極的に進めており、インフラがしっかりしている。
 人間関係がフラットであり、職場として働きやすい。コンプライアンス意識が高く教育にも力を注いでいる。専門性の高い製品が多く、限られた領域では競争力がある。
弱み:開発品目に大型製品が無いため早期退職優遇制度を頻回に実施し、社員のモチベーションと質の低下を引き起こしている。専門性の高い薬剤を扱う割に管理職は知識が浅く昔ながらの気質が残っており、顧客からの信頼が低い。
事業展望:製薬企業であるため将来性は研究開発の成否によるところが大きく仕方のない部分はあるが、パイプラインが数多くあるにも関わらず開発に相次いで失敗していることを考えると、開発力は他社と比べ劣ると思わざるを得ない。ただ、企業戦略はしっかりしており資金力もあるため、買収も含め今後も世界TOP10企業であり続けると思われる。

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 このように比較すると、各社が扱っている事業の特徴が見えてきます。特に、製薬企業は各社得意とする領域があるので、それについて言及しているものが多い印象でした。しかし、クチコミは「1人の社員からみた意見」でもあるので、この項目のみで各企業の特徴・強みが過不足なくわかるわけではありません。

 クチコミ数が少ないなど、情報量が少ない傾向が見受けられる業界・企業の場合は、公式サイトの情報も併せて確認するのがよいでしょう。次の項目ではこれらのデータをもとに、さらに整理・要約していきます。

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