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電通が社員230人を個人事業主化。”独立“する危険とメリット

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いずれ訪れるであろう未来を想像してみる

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 筆者の場合、独立してすぐは収入ゼロの状態もありました。しかし今回の電通の事例では、進行形の仕事と所得を維持する形でスタートを切れます。つまり後ろ盾が何もない独立よりよっぽどリスクは低いです

 社会変化のスピードが加速する昨今。この先、ますますビジネスモデルのライフサイクルは短くなり、会社の拡大・縮小のペースはより早まってくると思われます。そんな中で正社員にしがみつくという行為は、嫌な仕事もこなさないといけないし、給料が下がっても文句の言えない働き方になるかもしれません。

 それも1つの道ですし、全くダメだとは思いません。とはいえ、「自分のやりたい仕事をして、かつ所得を維持したい」と考えているならば、すぐに個人事業主にならなくとも、危機感を常に持ち、独立をする事を視野に入れた働く必要があります

 仕事のパフォーマンスも上がり、結果として選択肢が広がっていく可能性もあります。日々生きる事で必死な方も多いとは思いますが、10年後、20年後を想像して、「今何をするべきなのか」を考えたら、いずれ訪れる分岐点での考え方が少し変わってくると思います。

<TEXT/人材ビジネス経営研究所 代表取締役 山内栄人>

1976年生まれ。人材ビジネス経営研究所代表取締役。就活ゼロでフリーター、ヒモニート、工場作業員を経験し、船井総合研究所の経営コンサルタントとなった異色のコンサル。労働分野、派遣が専門。著書2冊有。
Youtube上では「エイジン名義」で「リアルゲームチャンネル」を運営

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