伝わらなかった「バランス栄養食」…カロリーメイト37年間の苦戦と手応え
プログラマー向けのPRが生まれたワケ
テクノロジーが発達し、ソフトウェアによって世の中がどんどん便利になっていく。さまざまな仕事があるなか、知的労働の最たる職業といえばプログラマーだ。
「CalorieMate to Programmer #うちこむ人にバランス栄養」と題し、プログラマー向けにコミュニケーション施策を行った理由についてはこう答える。
「実は、栄養学と脳科学の研究の結果、考える時にはバランスのよい栄養の摂取が重要であることが分かっています。けれどまだまだ、考える時にはブドウ糖を摂っていれば大丈夫、と誤解している方が多いのが現実です。そこで、高度な知的作業が求められる『プログラマー』という職業の方をフックに、しっかりと栄養補給をすることがパフォーマンスの維持に繋がることを伝えようと思いました。
プログラマーという職種柄、コードを書いていると、食べることも忘れるくらいについつい熱中してしまいます。でもそれはプログラマーの方だけに限らず、多くのビジネスパーソンに経験があることかと思います。プログラマーの方はもちろん、そうでない方も考え、熱中するその時を、カロリーメイトのバランス栄養でサポートしたいという想いから、今回のプロモーションに繋がりました」
コロナ禍で変わる栄養補助食品のニーズ
「コロナ禍でリモーワークが定着してきたことで、『時間がなくても手軽に栄養補給できる物がほしい』『考える時に良いパフォーマンスを発揮したい』ときの栄養補助食品として、新しい付加価値を見出していきたい」
今後も時代にニーズに合わせた形でプロモーションや製品展開をしていきたいと、岩﨑氏は意気込む。
「直近では、屋台骨であるブロックタイプとともに、リキッドタイプやゼリータイプのカロリーメイトが売上を伸ばしています。健康意識が高まる中で、栄養バランスの必要性が改めて見直されています。身体に必要な栄養が手軽に摂れるという点に加え、食欲の有無にかかわらず、摂取できるというメリットが好調の要因です。基本的に3食しっかりとるのがベストですが、カロリーメイトのようなバランス栄養食をうまく取り入れ、仕事のパフォーマンスや健康維持にお役立ていただければと思います。これからも、人々の健康に貢献できる製品を目指していきたいですね」
科学的エビデンスに裏打ちされた医療由来の製品設計で、バランス栄養食の価値を追求してきたカロリーメイト。今後のさらなる展開に期待したい。
<取材・文・撮影/古田島大介>