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営業マンが「褒め上手」になるには?距離を縮めるポイントも

学び

社内での“褒め”は相手の動機づけになる

 褒める行為は社内のコミュニケーションを円滑にして、相手を動機づけするためにも重要です。誰しも他人に認められたいという気持ちがあるからです。

 例えば、上司部下で1on1ミーティング(上司とメンバーが1対1で定期的に行う対話の場)を行う際や、プロジェクトに尽力をしてくれた協働者に対する働きかけなどがあります。

 また、最近では、メールやSNSで感謝の言葉を述べる機会も多くあります。その際には相手を褒めることを意識し、「ありがとう」「お疲れさま」「すばらしいね」「これはすごい」「良く思いついたね」などと褒め方のボキャブラリーを増やしておくと、いつも同じ言葉をかけられるよりも承認されている感が伝わります。

人を動かすために必要な、褒める力

報告 ビジネス

 世界的名著とも言われているD・カーネギーの『人を動かす』には「人に好かれる6原則」「人を変える9原則」「幸福な家庭をつくる7原則」のいずれにも「ほめる」という節があります。

 他人に影響を与え、動いてもらうには、まず、相手を認め、自身の心からの気持ちを伝えることが重要であり、これは年齢や公私を問いません。これまでにお伝えした「巻き込む力」「きく力」と併せて、日ごろから意識・実践することで、コミュニケーションの質は格段に高まるはずです。

<TEXT/コンサルタント 松木知徳>

リクルートマネジメントソリューションズ シニアコンサルタント。コンサルタントとして企業の人材開発・組織開発に従事し、数々の表彰を受ける。テクノロジーや科学的な理論をもとにした科学的な営業組織づくりの支援や従業員のモチベーションの要因を研究し、新サービスの開発を行う

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