営業マンが「褒め上手」になるには?距離を縮めるポイントも
自身の成果や行動に対して肯定的な評価をもらうと気持ちがよく、行動が促進されます。前回の<オンライン会議を成功に導く「きく力」>に続いて、本稿では「褒める力」をテーマに解説します。
褒めることは「社会的承認」と言われています。つまり、自分は理解されているのだという実感を相手に与えることができるのです。そして承認欲求を満たすことは相手に自信を与え、影響力を持つことになります。これは我々の日常のビジネスシーンにおいてもあてはまります。具体的な褒め方や活用シーンについて解説します。
人気キャスターが見せる褒める技術
TBSテレビの安住紳一郎アナウンサーと明治大学の齋藤孝教授の共著『話すチカラ』には、「相手を気持ちよくさせる」という節があり、人とよりよいコミュニケーションをとるために自分の感情をことばに出して伝えることを勧めています。
実際に、安住アナウンサーはスポーツ情報トークバラエティ番組『東京VICTORY』のメインキャスターを務めていますが、東京オリンピックを目指して尽力する選手だけでなく、その競技の魅力を発見し、自身の言葉で伝えています。
これにより、ゲストも気持ちよく話ができ、番組が活気づいています。
社外ではどう褒める?具体例を紹介
営業の場面や外部との打ち合わせを行う際、最初は場にも緊張感があります。そこで、ラポール(打ち解けた関係をつくる)と言われる雑談を行い、話しやすい場の雰囲気をつくります。その時に有効なのが「褒める」ことです。
相手も自覚し、大事にしていることであるほど褒められると嬉しいものです。そのためにも「褒める要素」を事前に調べておくことが大切です。以下は法人、個人などの褒める対象例になります。
最近、増加したオンライン会議であっても、相手のバーチャル背景(背景に任意の画像を使用できる機能)や共有いただいた資料、顧客のホームページなどを探る習慣ができると、褒めるポイントを発見するコツが掴めてくるはずです。
【ほめる対象(法人)】
・業績、事業方針
・新商品、サービス
・オフィスや設備
・社員の対応
・宣伝広告
・バーチャル背景
・作成資料 など
【ほめる対象(個人)】
・趣味
・家族
・住居
・服装
・知識 など