上司に無視されないビジネスチャットの送り方。一番避けたい事例も
ファクトを集めて、提示する
検証するのに必要なのは、根拠となるファクトです。ファクトというのは、明確な事実やデータのことです。ファクトに基づいて根拠を示すことで、より説得力のあるテキストを書くことができます。
ファクト集めはインターネット検索でもよいと思いますが、社内外の人に「このようなデータはありませんか?」などと聞いてしまうというのも効率のよい方法です。
検証するうえでは、思い込みを取り払うことが大切です。上記のチャットの例でいうと、「イベントを実施したいけれども、予算がないからできない」という思い込みが入ってしまいますね。「予算がない」という思い込みを捨てて、実施したいイベントの費用と費用対効果を算出すれば説得材料になります。他社の成功事例を示すのも分かりやすいです。
返信しやすいビジネスチャットの実例
ここでビジネスチャット3原則について、改めてまとめると、以下のようになります。
1)チャットを送る目的を考える
2)ファクトを集め、伝わる構成を考える
3)仮説を支えるファクトを提示する(相談する場合)
以上を踏まえて、返信しやすいビジネスチャットを作ってみました。
「商品Aのプロモーションのため、イベントを実施したいです。想定経費は〇〇円で、他社Bは同様の施策を実施してXXという効果をあげています。企画書を添付したので、実施可否をご検討ください」
ビジネスのコミュニケーションでは、自分の悩みや目的を明確に伝えるのが重要です。チャットで目的を明示すれば、受け取った上司のアクションも明確ですし、結果としてスピードも速くなります。
メッセージの発信側が方向性を持っていない状態だと、答えようがない。優しい上司であれば、上手く汲み取ってくれることもあるかもしれませんが、忙しい上司や余裕のない上司はスルーしてしまうことも多いと思いますね。